むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 体を冷やさないこと

    暖かくなったと書いたら雨で寒い日曜になりました。油断できません。日曜は午後から医師会で在宅医療の研修会があり、参加してきました。これからは入院せずに在宅で療養することを求められる時代です。もちろん、家族だけで支えようとすると、老老介護などの問題もあり無理してしまいますから、訪問看護や訪問介護のサービスを上手く利用することです。今日は、滋賀県でのとりくみと玉東町での取り組みの発表がありました。

    ところで、今日のように寒い日は体が冷えてしまいます。体を冷やすと免疫力が落ちて風邪を引きやすくなります。ガンに対する免疫も落ちます。まずは温めることが大切です。風邪をひくと熱が出ますが、これは免疫を上げてウイルスとたたかうために大切な体の反応です。解熱剤や総合感冒薬を使って熱を下げると免疫力が落ちるため、風邪が治りにくくなります。解熱剤を使った場合、風邪薬を使わずに放置した場合より治るのに時間がかかることがわかっています。

    よく夜中に熱が出たけど、そのまま寝ていたら朝には熱が下がったという話があります。これが、自然治癒力です。一方、昼間に熱が出てきて、きつかったから薬局で風邪薬をかって飲んだという場合、一旦は熱が下がるものの治りが遅くなるわけです。風邪を引いたらお風呂に入らないという人もいますが、お風呂でしっかり温まった方がいいと思います。実は葛根湯や麻黄湯なども体を温めて治す薬です。

    水前寺公園