むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 長く効く薬

    最近の薬は効き目の長い薬が色々あり、例えば血圧のアムロジピンという薬は1日半は効きます。1回飲み損なっても変動は最小限で済みます。また、新しい糖尿病治療薬には、週1回でいいものがあります。かなり便利です。骨粗しょう症の治療薬には以前から週1回製剤がありましたが、最近はそれが月1回製剤に進化しています。このように一度で長く効く薬というのはこれからの主流になると思います。

    インスリン注射も以前は短時間しか効かなかったため一日3回、4回と打つ必要がありました。ところが、最近主流なのは1回注射すると24時間以上効果を維持し基礎インスリンとしての役割を果たしてくれるものがあります。私も、ほとんどこの1回打ちを処方して、足りない部分は少量の内服薬と組み合わせています。

    漢方薬は1日3回のものが多いのですが、私の処方はできるだけ2回になるようにしています。昼は職場や学校で飲みにくいことが多いからです。漢方を3回でなく2回にしても効くようにするにはちょっとした工夫があります。その答えはクラシエという漢方メーカーの発想にあります。1回あたりの飲む量を増やして3回分を2回に分けて飲むというそれだけのことです。私の漢方処方の多くは2剤を併用していますので、1回あたりの生薬量は多くなり、3回飲まなくても2回で十分になる計算です。