むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 超音波は便利

    クリニックをしていると、大病院のようにCTやMRIがないので、画像診断はもっぱら超音波です。昔は聴診器、今は超音波です。聴診器も私たち循環器の専門家はとても頼りにしています。心雑音、不整脈、呼吸音などからいろんな情報を得られます。一方、超音波(エコー)ではその何百倍もの情報が得られます。画像ですから、超音波で見える臓器は色々診断可能です。心臓を見ると、心臓の動き、血液の流れ、逆流の様子、心臓内の圧力や心筋のしなやかさまで計算できます。

    また、頚部エコーでは甲状腺、頚動脈の動脈硬化の様子などがわかります。腹部では、肝臓、腎臓、膵臓、胆のう、脾臓、膀胱、前立腺、腹部大動脈などが観測できます。例えば、のどに腫れたような違和感があるといえば甲状腺のエコーをするし、おしっこの出が悪いといえば前立腺のエコーをします。足がむくむ時は心エコーで心不全のチェックをしたり、下肢静脈エコーで静脈血栓ができていないかを調べたりします。

    当院では私(院長)がエコー検査をしていますので、外来が混んでいるとすぐには対応できないこともありますが、診断から治療方針にどうしても必要な時には忙しくてもきちんと検査しています。CTやレントゲンと違って被爆の心配がありませんので、超音波(エコー)検査はいい検査だと思います。