むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 甲状腺の話

    甲状腺は喉のあたりにあるホルモンを産生する臓器です。喉仏の少し下で左右に蝶が羽を広げたような形をしています。甲状腺が腫れる病気があり、比較的女性に多いことが知られています。

    本日は、自分で甲状腺が腫れている気がすると言って来院された方がいました。私たち内科医だと、健康診断時に一瞬ですがのどのあたりを触って確かめますから、パッと見て怪しいかどうかすぐにわかります。本人が気づいた通り、確かに甲状腺が腫れていました。このような場合、当院ではまず超音波を行います。超音波は首の甲状腺周辺をプローブというセンサーで撫ぜるだけですから全く痛くもなんともありません。10分ほどで検査は終了します。

    それから、採血で甲状腺ホルモンを調べます。甲状腺のホルモンが多すぎるとバセドウ病や甲状腺炎が疑われます。ホルモンが少ないと橋本病や甲状腺炎の亜急性期以降の可能性があります。ホルモンの異常がない場合、甲状腺腫、甲状腺がんなどの可能性を考えて調べます。

    当クリニックでは一次検査を行い、良性腫瘍疑いでも精密検査の必要がありそうな場合は専門の病院に紹介しています。