むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ギャンブル好きに付ける薬はない

    この前、車でラジオを聞いていたら短冊の願い事の話題をしていました。「宝くじに当たりますように」ていうのは必ず書くよねー、みたいな話。私は一度も宝くじを買ったことがないので、そんな願い事をしたことなかったのですが、定番でしょうか。宝くじはクジとはいうもののギャンブルです。胴元がいて一定割合を還元したらあとは持っていかれます。宝くじを買えば買うほど、回数、金額が大きくなるほど数学的な確率に近似した額が戻ってきます。当然、元を取ることは絶対にありません。

    先日、ギャンブル依存症についての講演を聞きました。日本はギャンブルは禁止されていると思っているかもしれませんが、公営ギャンブルがあちこちにあります。そして、それぞれのギャンブルを各省庁が管轄しています(胴元?)。上に書いた宝くじは総務省の管轄です。それではその他どうなっているかご存知ですか?競輪は経済産業省、競馬は農林水産省、競艇は国土交通省、スポーツ振興くじは文部科学省、パチンコは警察庁です。すべての公営ギャンブルに関連する協会に官公庁から天下った役人がたくさん入っているみたいです。恥ずかしいですね。救いは、私たち病院を管轄している厚労省が健康長寿クジなんて発売していないことくらいでしょうか(厚労省も収入アップのためきっとやりたいに違いない)。

    ギャンブルが怖いのは借金、家庭崩壊、横領などの地獄がまっている事。そして、付ける薬がないこと。最初から近寄らないことです。最近はネットでも競馬などの賭け事ができるそうなので、気軽に参加できそうで、怖い社会になっています。