私の契約している老人ホームからも毎日のように発熱者の報告があります。コロナ感染です。そのたびに施設に往診して保健所に発生届を書いて送っています。今までにない勢いで拡大しています。訪問した施設ではスタッフ総出で拭き掃除などしていました。大変な事態です。マンパワーがどれだけあっても足りない状況です。コロナに効くと言われている抗ウイルス薬があるのですが、限られた施設で重症化リスクの高い人にだけ投与が認められています。薬価も公表されておらず、公費負担なのですが、安いはずはなく多額の税金が使われていると思われますが、最近は老人ホームのスタッフからその抗ウイルス剤を処方してほしいと言われたりします。熱と咳が多少あるだけで至って普通の風邪症状の患者にそんな特殊な薬を使えるはずはないのですが、たまにそんな処方を出していかれるドクターもいるようで、施設のスタッフは魔法の特効薬みたいに思っていますが、とんでもない話です。冷静に対処してほしいと思います。

そんな感じでコロナ患者発生のため急遽往診などしていたら、予定していたスポーツジムにもいけず、外食もできず、連休初日も仕事に追われて終わってしまいました。さいわい、見たかったドラマ「六本木クラス」第２話は見ることができました。オリジナルのドラマよりかなり展開が早く、ディテイルが端おられているのが残念ですが、いい出来だと思います。

連休でお酒を飲む機会も多いと思います。アルコールが問題になるのは肝臓に悪い、尿酸が上がる、睡眠が悪くなる、依存症になる、などいろいろあります。尿酸はビールのプリン体が悪いと言われていますが、実はアルコールなら何でも上がります。プリン体ゼロでも尿酸が上がり、痛風のリスクとなります。気をつけましょう。眠れないときにお酒の力で寝るのは睡眠の質が悪くなり、中途覚醒しやすいのでおすすめできません。お酒が肝臓に負担になるのは言うまでもないことです。中年男性がたまに検診を受けてガンマGTP（お酒で上がる数値）の高さ自慢なんてしている人がいますが、不思議とアル中レベルの人でガンマGTPがさほど高くない場合もあるので、やはりアルコールに弱い体質というのが肝障害と関係あるのだろうと思います。