むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 骨を丈夫にするには

    19日(月)はカレンダーによっては祝日みたいになっていますが、正しくは平日ですので、通常通りの診療となります。今週はカレンダーが印刷された後に祝日の変更があっていますから、注意が必要です。まず月曜は今書いたとおり平日です。そして、木金が祝日、土曜は普通の土曜ですから診療は通常通り午前の診察となります。お間違えのないようにお願いします。スマホのカレンダーは正しいので、そちらでご確認ください。

    最近、骨粗鬆症に関してのアドバイスを求められたので、こちらにも書いておこうと思います。女性の場合、閉経を境に急激に骨密度が低下してきて、骨粗鬆症の診断を受けることが多くなってきます。裏を返せば、女性ホルモン(エストロゲン)が骨密度の低下を予防する働きがあるということです。整形外科に行けば、ボナロン(アレンドロン酸)などの骨粗鬆症治療薬と、エディロールのようなビタミンD製剤を処方されます。最近、流通の関係でエディロールが手に入らなくなったので、ビタミンD製剤は古いアルファロールみたいな薬に変更されるケースが多いようです。ビタミンDを飲むときはカルシウムのサプリは飲まないほうがいいと思います。尿管結石が増えると言われています。

    カルシウムの補給に牛乳をおもい浮かべるかもしれませんが、牛乳より小魚がおすすめです。酪農大国のアメリカやデンマークは骨粗鬆症が非常に多いので、牛乳は効果がないようです。また、骨はカルシウムだけではなく、大部分はコラーゲンで出来ています。そこで、良質のタンパク質をしっかり取る必要があります。骨を丈夫にするビタミンはDだけではなく、KとCも必要です。そして、骨に骨を作る刺激を与えるには重力(G)をかけないといけません。寝たきりが一番骨に悪いです。宇宙ステーションみたいな無重力空間でもあっという間に骨が弱くなります。Gをかける運動は縄跳び、ジョギング、テニスなどですが、家庭で簡単にできるのはかかと落としです。背伸びして、かかとからドンとかかとをつく。一日何回でもしましょう。歯磨きしながらとか、お湯が沸くのを待つときの習慣にするといいでしょう。