むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 片鼻呼吸の効能

    クリニックの待合に付いているテレビから聞こえてくるワイドショーは、あいも変わらず体育協会のことをやっています。大勢のコメンテーターが好き勝手なことを言ってグダグダと無駄な時間が流れています。こんな話題に興味を持って楽しみに見ている人が世の中にどのくらいいるのでしょうか?私は往診の際にこんな番組が流れてきたら即刻チャンネルを変えます。しかし、チャンネルを変えると今度は大坂なおみのことばかり。彼女はよく頑張ったし、凄いなと思う気持ちはあるけれども、ワイドショーで生い立ちから30分以上かけて見せられたらうんざりします。もっと役に立つ番組は作れないのでしょうか?

    一方夜になると、「たけしの家庭の医学」です。この番組もだらだらして時間が長すぎて全部見るのは大変ですが、内容はとてもいいと思います。欲を言えばもっとコンパクトに要点だけを伝えて欲しいです。今日の話題の一つに、交感神経が緊張していると、コルチゾール(ストレスホルモン)が大量に分泌されますが、その結果腎臓は塩分を体内に蓄積するため、血圧が上がってしまうということです。交感神経を副交感神経に切り替えてリラックスすることでストレスホルモンの量が減るので塩分の蓄積は収まり尿中に塩分が排泄されます。その結果、血圧が下がるということでした。

    先週のブログで私は似たことをブログに書いたのですが、副交感神経にスイッチを入れるためには深呼吸がいいと言われています。今日の番組での新事実は、鼻の穴を片方押さえて片鼻でゆっくり呼吸を繰り返し、しばらくしたら反対の鼻を押さえてまた片鼻呼吸をするというもの。寝る前10分で副交感神経にスイッチが入り、体内に蓄えられていた塩分は尿中に排泄され、血圧が下がるとのことでした。ぜひ試してみたいものです。