むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 秋冬は夜間頻尿の季節

    だいぶ涼しくなりましたね。夏が異様に暑かったので、今の気温が25度以上あっても涼しく感じます。風邪の患者さんも増えてきました。最近は39度を超えるような高熱の患者さんが多く、全国のサーベイの結果、この秋は特にRSウイルス感染が増加しています。インフルエンザと違って特効薬はありません。熱が高くてきついみたいなので、注意してください。普通のカロナールやロキソニンでは熱が高すぎてうまく対応できていません。当院では、漢方その他を組み合わせてなんとかRS感染に対応した処方を考えていますが、それでも通常の風邪より治るのには時間がかかるようです。

    また、冷えてくるとてきめん増えてくるのが夜間頻尿です。夏は夜中にトイレに起きなかった人も、最近では2回3回と起きてしまうようです。冷えてくると汗(ダラダラ流れる汗ではなく呼気や体表から蒸発する水分)の量が減ります。また、体に含まれる水分が多いと体温維持に不利ですから余分な水分は利尿されます。また、昨日も書きましたが、日中は交感神経刺激でコルチゾールが多いのですが、夜になるとそれもおさまります。コルチゾールが減ると余分な水分と塩分は体外に利尿されます。したがって夜になると尿量が増えてしまうのです。

    夜間尿を避ける方法はいくつかあります。夕食後は水分やお酒を取りすぎないこと。昼間は座りっぱなしをさけて運動すること。塩分はできるだけ取らないようにすること。ストレスは避けること。前立腺肥大は治療すること。昼間にはこまめにトイレに行かず、十分尿が膀胱に溜まってから排尿すること(膀胱容量を増やす訓練が必要)。いろいろありますが、患者さんごとにどれを実行するべきかは違います。迷ったらご相談ください。