むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 目を大切に

    このところ、暑さも凄まじいですが、光も相当強いです。あまりの眩しさに目がくらみます。日食の際に太陽を直接見てはいけませんと言いますが、これは太陽の赤外線(熱エネルギー)が網膜に障害を起こすからです。このところの昼の眩しさは、こういった網膜を傷害してもおかしくないほどの光度だと思います。

    一方、眩しい光にはもう一つ危険な成分があります。紫外線です。紫外線は目のレンズに当たることで炎症を起こして長期的には白内障の原因となります。だんだん目がかすんで見えづらくなります。ひどい時は失明したりすることもありますが、最近は人工のレンズを目に入れる手術がありますので治療はかなり進歩しています。それでも、予防が一番です。

    目を赤外線や紫外線から守るには、サングラスが一番です。色の濃い(黒っぽい)レンズは赤外線を抑えますが、暗くなったのを感知した目は瞳孔を開いてしまいます。その結果、目とサングラスの隙間から入って来た紫外線が大量にレンズに当たることになりますので、危険性があります。一方、紫外線対策にはガラス製のレンズが一番です。最近のプラスチック軽量レンズも紫外線を99%カットできるなどと性能をうたったものは大丈夫です。薄い黄色が紫外線の補色となり、おすすめです。できれば目の横まで覆うような構造の方がいいと思います。また、白内障予防にはビタミンCとEを十分取っておくことが大切です。