むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 新しい認知症治療薬は当分出てこない

    Yahoo!ニュースをみていたら、驚きのニュースが出ていました。アメリカの大手製薬メーカーが相次いで認知症治療薬の開発を中止するというものです。ファイザー、イーライリリー、メルク、ジョンソン・エンド・ジョンソンといった業界トップメーカーがことごとく認知症治療薬の開発で成果を得られず撤退すると書いてあります。これは、先日まで私がブログに書いていた通り、認知症に至るまでの原因は人それぞれで、単純ではないためだとおもわれます。先日私が読んだ「アルツハイマー病 真実と終焉」という本には原因が36通りあると書いてありました。それを全部とは言わなくとも、一つでも多く改善することが大事なのです。それは、なにも画期的な治療薬を必要とすることではなく、生活習慣の改善とビタミン類のサプリをとることです。プログラムは複雑ですが、新薬に頼った治療でないため今日からすぐにでも始められるし、副作用の心配もありません。

    この本に書いてあることは予防だけでなく治療にも有効です。ただ、認知症は単純な原因で短期間に形成されるものではなく、悪い生活習慣を長年続けることで次第に形成されます。したがって、脳に悪影響と思われることを一つでも1日も早く取り除くよう取り組むことが大切です。

    現在アルツハイマーの治療薬として4種類が認可され、現場では処方されています。しかし、どれをとってもその効果は非常に限定的です。わずかにしか効かないのと、改善期間がたった半年くらいであとは飲み続けても効果がないというデータが出ています。さらに今後有効な薬の開発がストップすることで当分は新薬は出てくるめどがありませんので、ますます生活習慣を改善するしかありません。

    引用 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180527-00000007-jij-n_ame