むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 朝鮮半島の記念すべき日に考えた

    午前の診療を終え、訪問診療に出かけたところ、ニュースやワイドショーは南北朝鮮の首脳会談の話題で持ちきりでした。これまでにない歴史的な一日となったようです。金氏は命がけだったと思います。韓国がもし罠を仕掛けようと思えばどのようにでもできる状況に肝をくくって飛び込んだのは勇気ある行動だったと思います。昼食は車で北朝鮮側まで戻って食べたというのは戦略としては非常にもっともなことで、慎重この上なくまた判断をあやまらずに一旦冷静になる時間を作ったのは素晴らしいと思います。毒をもられたり狙撃されたり、盗聴されたりどのような可能性もあったわけですから、相当緊張したと思います。国境近くを会談場所にしたのはこのようにすぐに国境をまたいで心穏やかに過ごせる場所があるという、アウェイでありながらホームの近くという絶好の場所を指定したと考えられます。大した戦略家です。今後、いい方向に和平が進展することを期待します。

    ところで、会社で働いている人で、このようにいつもアウェイの感じが抜けない人がいます。同僚を仲間や身内と見ることができず、馴染めないのです。そうすると、一日の大半が敵に囲まれて過ごすような感覚でストレスは大きいことこの上ありません。そういう人も帰宅して奥さんや子どもたちに優しくしてもらえれば家庭という癒やしの場があるのですが、それすらもない人は心休まる時間がありません。次第に体調が悪くなるのは理解できます。

    こういうストレスに長時間さらされると、交感神経が緊張しっぱなしとなります。ドキドキしたり眠れなくなったりします。副交感神経にスイッチを切り替えるには、ゆっくり食事をすること、スポーツをして汗を流すこと、サウナや温泉で汗を流すこと、マッサージや鍼治療をしてもらうことなどがあります。自分なりにリラックスして肩の力を抜く時間を持ちたいものです。