むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 情報は多いに越したことはない

    このところ外来患者さんの急増で大忙しです。新しい患者さんも多いので、聞き取りには時間がかかります。風邪のような新患はすぐに終わりますが、何ヶ月も悩んだ末にもう限界、と思って意を決してこられた患者さんの場合、数分の診察というわけにもいかず時間がかかります。たとえば、認知症ではないかと思ってご家族を連れてこられたとしましょう。受け答えがしっかりしていると、数分の会話では異常かどうかわかりません。かなり時間をかけて話しているうちに、やっぱり何か変だぞと思うわけです。ご家族にしてみれば、それが24時間続くわけですからどう見ても昔のおじいちゃんおばあちゃんの姿でないことはわかるでしょうが、私達が初対面でお会いして短時間でその人の個性なのか、病気なのかを判断するのは難しいものです。もちろん認知症のテストなどもありますが、それが全てではありません。

    時間をかけて面接すればいいのですが、あとに控えている患者さんのことを思うと、そんなに余裕はありません。限られた時間で診断をつけるには効率的に状況を把握する必要があります。当院では、医師の診察の前に専門の看護師や精神保健福祉士による聞き取りを行っています。そこで、できるだけたくさんの情報を頂いていると、実際の診察の限られた時間内に最大の情報が私の方へ伝わります。もちろん事前に言い忘れたことがなかったかは確認しますが、最初からいっておいていただくと効率的な診察ができます。

    他院で検査した検査結果のコピーやお薬手帳なども重要です。あのピンクの錠剤とか言われても、確認するのに時間がかかります。情報は多いほど助かります。緊張して上手く言えないようなら、メモしてきて下さい。色々話されなくても、それを渡してもらえば診察に役たちます。わたしは毎日、一人でも多くの患者さんに健康で幸せになっていただくため、努力しています。それが、当院の経営理念です。ご協力よろしくお願いします。