むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 準備のための一生

    最近ネットで見た記事がとても印象的だったので、書かせていただきます。ネタ元がどこだったか覚えていません。すいません。

    私たち日本人は、一生「準備」「準備」で過ごしています。生まれてしばらくすると保育園に入る準備が始まります。間も無く小学校入学の準備。小学校に入ると公文式などに行き始めて、早い人では中学入試の準備が始まります。中学校に入ると3年しかありませんからあっという間に高校受験の準備。そして大学入試の準備。卒論の準備。就活の準備と続きます。就職してからは転勤や昇進試験などの準備が何年おきかにやってきます。そうこうしているうちに、早期退職の募集などがあり、退職した後に再雇用されるか引退するかなどの準備があります。

    現役を引退したら準備は終わりかと思えばそうではなくて、老後の生活の準備をしたり、お墓の準備をしたり、気が回る人は葬儀の準備(打ち合わせ)や財産分与の遺言書の準備など、いつまでたっても準備準備で一生終えます。最後に周りの人から言われる言葉が、「人生これからという時に、本当に残念です」という結末。

    やはり日本人は画一的な価値観の元、みんなが同じでないと浮いてしまって、自分の好きなように生きるのが下手なようです。今を楽しむ、アリとキリギリスの童話のキリギリスのような生き方もいいんだと肯定すべきだと思います。