むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 学校心臓検診

    私は熊本市医師会の学校心臓検診の班員をしています。熊本市内にあるたくさんの小中高校の新学期には健康診断があります。小学1、4年生と中1、高1で心電図の検査があります。実は、この何千枚という数の心電図を私たち心臓検診班でチェックしています。一次判定でひっかけた心電図は二次判定にまわり、そこでもう一度専門的な目で判定します。二次判定でも精密検査が必要と判定した場合、生徒さんには医師会ヘルスケアセンターに来院していただき、心臓超音波や運動負荷心電図を行い、問題ないかを調べます。

    こういう検診をするのは、生まれながらの心臓病が小学校に入るくらいまではっきりせず育ってきた場合、何も知らずに体育の授業、特に水泳などをして事故が起こらないようにするのが目的です。毎年検診で数百人が精密検査となりますが、実際にその何パーセントかに先天性の心臓病が見つかっています。早めに手術をしたり、体育の授業の参加を制限することで事故を未然に防ぐことができるのです。

    心電図を大量に見たり、検診で重大な疾患を見逃さないようにするのはとても神経を使いますが、大事な仕事なので毎年一生懸命に頑張っています。今日は、年度も新しくなり、新入生の検診の日程などの打ち合わせがありました。もうすぐ始まります。