むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 整形内科

    整形外科というのは普通にあります。整形疾患は手術になることが多いと思います。しかし、骨折などどうしても手術したほうがいい場合もありますが、実際には腰痛や膝の痛みなどは手術でうまくいくとは限りません。そういう場合、手術をせずに内服薬で治療するという選択もあります。今日は、そういう勉強会に参加しました。整形外科の先生の講演なのに、手術せずに内服薬で治す話なんて、とても珍しいと思います。

    話を聞くと、整形<内科>とでもいうべき内容です。私が目標としている多角的なアプローチで痛みを取る治療に似たところがあります。痛みというのは一人ひとり違いますから、処方は画一的ではうまくいきません。患者さんに応じた強さの薬を選ばないといけないし、飲む回数や時間もその人ごとに変えていきます。そういう細やかな対応が、とても内科的だと思いました。

    痛みの疾患というのは不思議なもので、腰や膝などの痛い場所だけの問題でなく、それを痛みとして感じる脳の問題があるのです。炎症→痛み刺激→脳へ伝わる→反応性に交感神経が緊張→血流が悪くなる→ますます痛む、という悪循環が形成されるようです、従って、痛み止めて一旦きちんと痛みを取り去ることで、悪循環がストップし痛みから解放されることが期待されるそうです。一旦良くなると、痛み止めを飲み続ける必要はないようなので、2−3ヶ月をめどにしっかり治療したらいいとのお話でした。

    当院の玄関にスカイブルーのセキセイインコが飛んできました。びっくりしました。