むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • むずかしい症例がいっぱい

    心療内科をしているためか、漢方を専門にしているためか、毎日毎日難しい症例がたくさんきます。教科書的に考えてどうやったら治せるのか全くわからないようなものばかりです。

    たいていの患者さんはいろんな病院で検査をして薬ももらったけど治らなかったと言って来院されます。さあ、どうしようという感じです。当然、今までの経過や検査結果、治療の内容などいろいろ聞かないと話は進みません。例えば、体調が悪いと一言に行っても、インフルエンザで体調が悪い人もいれば、職場で上司に怒られて体調を悪くする人もいます。こちらも、いろんな可能性を考えて話を聞きます。患者さんが話しやすいように、あまり時間に追われたようにバタバタしたところは見せず、ゆっくりと構えます。

    そういう中、半年以上困っていた副鼻腔炎が漢方2週間ですっかり調子良くなりましたとか、2週間以上頭痛と倦怠感がひどかったのに漢方を二日ほど飲んだら全く鎮痛剤がいらなくなりましたとか、嬉しい話がたくさんあります。

    ちょうど1週間前にひどい心不全で来院された女性の患者さんがいたのですが、入院を勧めたらご主人が要介護度が高く自分が入院するわけにはいかないと拒否されました。仕方なく考えうるベストの内容で内服治療したら、今日はニコニコ元気に来院されました。笑顔を見てホッとしました。