むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 認知症患者を家庭で見る大変さ

    たとえ自分の親であれ、認知症になってしまったら家庭で見ていくのは非常に大変です。介護のために仕事をやめたり転職を余儀なくされるケースが多々見受けられます。そうした場合、介護にもお金がかかるのに転職などで収入が減ってしまうと、これまでの生活が維持できなくなってしまいます。認知症の介護は家族で抱えこまずに地域全体で支えていくようなしくみがあります。そのような社会資源を有効に利用しましょう。

    そうはいっても、いったい何をどうしたらいいのか、なかなかわからないと思います。まずは、お近くの地域包括支援センターに行ってみてください。ケアマネージャーさんに相談すると、訪問介護やデイケアなどいろいろなサービスのプランを考えてくれます。そのようなサービスを受けるには介護保険の申請が必要ですから、まだ介護認定(要介護、要支援)を受けていない場合、かかりつけ医に相談して介護保険の申請をするところから始まります。介護保険の申請には主治医意見書という書類を作成してもらわないといけないため、かかりつけの先生には日常困っていることをなんでも相談していただきたいと思います。見守りが必要なこと、トイレや入浴に介助が必要なことなど、くわしく話していただくと、それだけきちんとした主治医意見書が作成されますから、要介護度の判定にも影響すると思います。

     

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