むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 生活習慣病は放っておかないことが大切

    生活習慣病は、以前は成人病と呼ばれていました。高血圧、糖尿病、脂質異常症などがそれに当たります。多くの人は、健康診断で初めて異常に気づきます。つまり、ほとんど自覚症状がないのです。 しかし、放っておくと将来心筋梗塞や脳卒中など、取り返しのつかない病気になりやすことがわかっています。このような状態を東洋医学では未病と言って、病気になる前の状態として扱います。西洋医学は、診断技術の進歩から、未病をあきらかな異常としてとらえることができるのです。

    日本は今、超高齢社会を迎えています。働き盛りの人たちは、自分が定年したら海外旅行をしたいとか、田舎で家庭菜園を作りたいとか、いろんな夢を持っていると思います。しかし、それは、健康であって初めて実現する夢なのです。老後を健康で生きるためには、若いうちから気をつけないといけません。血圧、血糖、コレステロールの異常は、生活習慣の乱れの結果おこってきます。まずは、食事をただし、運動不足を解消することが第一です。それでも数値が改善しない場合は、薬による治療が必要となります。

    脳卒中、心筋梗塞などの病気は、昔ならそれが命取りになっていましたが、最近では、それで死んでしまうことは少なくなりました。しかし、その代わりに、後遺症の半身不随や心不全に悩ませられながら、老後を暮らすことになります。高額な医療費もかかるし、体が不自由では夢見た幸せな老後とは程遠いものとなるかもしれません。生活習慣病は治療可能ですから、そうなる前にきちんと管理しましょう。thumb_img_0721_1024

    当院では、最新の医学的エビデンス(統計学的知見)とガイドライン(治療指針)に基づき、患者さんごとに最適な薬剤を選択します。最近は、新薬がいろいろ出てきて、たいていの高血圧や高コレステロール、糖尿病は内服でうまく治療できます。また、その薬が飲みやすいように、飲み方も工夫します。できるだけ少ない錠数で、飲み忘れが少なくなるように配慮します。

    また、当院ではダイエットに漢方を積極的に取り入れています。ダイエットには食事制限と適切な運動が重要ですが、漢方薬を併用することで基礎代謝が上がり、便秘が解消し、やせやすい体質にすることができます。漢方を飲み始めることで、ダイエットのきっかけとなり、モチベーションの維持にもつながります。ただし、漢方だけに頼っても根本的な解決にはなりませんので、トータルで生活習慣の改善を支援していきます。