むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 推敲

    このブログを書くのは大した苦ではないのですが、かなり時間をかけて書いています。いつも、パソコンを起動しブログの新規投稿のページを開き、さて何を書こうか、としばし考えます。考えても何も出てこないので、ぱぱっと思いつきで800字から1000字くらいの文を入力します。その時点では段落ごとのまとまりもなく、思いつきで適当に書いているので読み返しても人様にお見せするような内容ではありません。

    この文章を膨らましながら、文章のテーマを一本に絞りつつ、内容を考えます。推敲しているうちに元の文章の半分以上は消えて無くなります。大体できたら読み返して加筆訂正します。それを繰り返すこと大体10回以上。少しずつ少しずつ変なところを手直ししながら完成へと近づきます。朝5時半に起きたら自動的にアップされているブログを開いてまた読み返し、気になるところをさらに推敲します。

    私の処方もこんな感じです。風邪できた患者さんでも、決して妥協しません。喉が痛い、熱がある、咳が出る、と言われても、喉の薬と熱さましと咳止め、という処方は滅多にしません。いつから熱が出ているのか、咳は日中多いのか夜に多いのか、痰は粘っこいのか鼻水はあるか鼻づまりはあるか、寒気はするのか食欲はあるのか、限りなく情報を集めます。そして、処方を考えるのですが、出来上がった処方は何度も見直します。特に漢方を使うときは、患者さんの気の流れや気の過不足なども考えながら納得いくまで処方を考えます。いつも納得いく処方ができるわけではないのですが、そうありたいと願って努力しています。

    thumb_img_0689_1024