むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 水害は怖い

    水害のニュースを見ると、本当に悲惨ですね。地震も大変でしたが、水害はもっと手に負えない気がします。家中水浸しで泥だらけです。地震のあとはあそこまでぐちゃぐちゃではなかったです。また、いまだにマンホールから下水が逆流して道路に噴出しているところがあります。衛生的にも大問題です。はやく復旧されることを祈ります。天皇陛下が即位のパレードを延期されましたが、本当にそういう雰囲気なんだろうと思います。ネットを見ていたら、つい最近まで開発されずに残っていた土地やキラキラネーム的な新しい地名は要注意だそうです。むかしから危ないところには家を立てませんから、今頃になって開発されて家が建ち始めたところは昔は湿地帯だったり、土砂災害の危険地帯だったりします。また、そういう土地にはみなが忌み嫌うような地名がついていることが多く、そのあたりにはすまないようにという祖先のメッセージだったのにも関わらず、今になって地名を変更し明るくきれいなイメージの地名がついたところは土地も安いのでどんどん家が建っているそうです。古くからその地について詳しい人の話を聞いたり、古地図でどんな地形だったかを知ることはとても大切なことです。

    昨日のブログで、阿蘇の火山灰は私の小学生の頃以来のひどさと書きました。正確には阿蘇の活動がどうだったのかを調べたら、気象庁がまとめたサイトを見つけました。https://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/fukuoka/503_Asosan/503_history.html

    これによると、1970年代に数年に渡って活発に噴火しており、たしかに私の記憶通りでした。それにしても、奈良時代くらいから現代までの阿蘇の噴火の記録が残っているとは驚きです。

    最近、ほうれん草をたべてもアクが全然なくて茹でずにそのまま食べられるようなものもあります。土が痩せてしまって今のほうれん草には栄養はありません。鉄が多いと言われていたのも今は昔です。ほうれん草では貧血治療はできません。これは、川が氾濫しなくなった影響でもあります。昔は毎年水害がありました。その際、山から肥沃な栄養ある土が田畑に供給されていたのですが、今はめったに氾濫しないため、土地が痩せるのです。今回、大洪水で関東東北など大変ですが、田畑は栄養たっぷりになり、数年後には美味しい野菜が取れることと思います。