むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 認知症の勉強会

    超多忙な土曜日でした。外来患者さんは半日で75名。最大待ち時間はギリギリ1時間くらいでなんとか終わりました。13時頃には戸締まりを済ませ、すぐさま高速に乗って松橋までいきました。下益城郡市医師会にてかかりつけ認知症講習会に参加しました。14時開始だったのですが間に合いました。当院がインターそばなので、助かりました。なんと、この講習会は18時まで延々4時間にも及びました。こんな長時間話す方も大変だと思います。やっぱり、認知症になってしまったら治す薬なんてありません。保険で認められているいくつかの薬はほとんど意味がありません。そこで国が講習で言っているのは、認知症患者は介護申請して医療から介護へ移行し、「治す」から「ケアする」に舵を切るようにとのことです。「ケア」ですから、主治医からケアマネージャーにバトンを渡して行くわけです。多職種で家庭や施設での生活をサポートするのです。

    18時に講習が終了しましたが、それで終わりではありません。次に19時から製薬会社主催のアルツハイマー型認知症の勉強会に参加するため、松橋から熊本駅前のニューホテルまで車で向かいました。土曜の午後で、街の方面は混んでいましたが、なんとか間に合いました。この勉強会でも、認知症の新薬開発はことごとく失敗に終わっているという話でした。その講演で認知症になりやすい人の特徴が紹介されました。

    まず、新聞や読書をしない人。友人とともにスポーツやレジャー(ゴルフや麻雀など)の趣味がない人、意識を失うほどの頭部外傷をおったことがある人、散歩(有酸素運動)しない人などがリスクが高いそうです。隠居して庭先で一日盆栽をいじっている(有酸素運動しない、友人と話したり遊んだりしない)は良くないそうです。食品やサプリで認知症予防になるのはEPA/DHAの魚油、カレー(クミンを含むスパイス)、赤ワイン、イチョウ葉エキスなど。フランスではアリセプトなどの日本で使われる認知症治療薬は効果なしとして保険適応でないそうですが、唯一イチョウ葉エキスは使われているとのことです。日本でもネットで探せば手に入ります。これと言った治療法がない今、なるべく早い段階から総合的に可能性あることはすべてチャレンジすべきだと思います。サプリは保険が効きませんが、ちょっとネットで探せばすべて手に入ります。方法がわからない人はご相談ください。