むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 訪問鍼灸

    先日、「ほねつぎ」という鍼灸マッサージの店舗から挨拶に来られました。私が訪問診療している患者さんが訪問鍼灸を受けるとの事で、同意書を持って来られました。鍼灸の同意書とは主治医が鍼灸治療の必要性を認めるとサインした場合に限って、保険が適用されるのです。

    当院でも鍼治療は行なっているので、その効果や有効性はよくわかっているのですが、訪問診療先で鍼治療はしたくても時間がありません。そこで、今回のように訪問ができる鍼灸院にお願いできれば患者さんのメリットも大きいと思います。

    私が開業を計画した時、一番に思ったのは通院できないお年寄りにも訪問診療をして、できればその際に10分でもいいから鍼をしてあげたいという事でした。これは、開業してからもずっと画策していたのですがいまだに実現できていませんでした。しかし今回の様にコラボする事で実現すれば、結果的には良かったと思っています。

  • 働く時間

    最近、オグ・マンディーノというアメリカの作家が書いた本を読んでいます。「あと1マイル」というのは、ちょっと目に止まったフレーズです。人が道を進んでいる時、自分はさらにあと1マイル先まであるく。この努力が成功へ導く、とそんな内容です。疲れていても、あと少しなら先まで行けるはずです。人並みの努力で満足していては、それまでです。昨日のブログで書いたように、最近の風潮は時間が来たら帰るのが当たり前になりつつあります。そこで、あと10分多く働く、その姿勢は評価されないはずがありません。

    一方、過重労働で苦労している人も大勢います。そういう状況でさらにあと10分働いても意味はありません。私が読んだ本はアメリカの古典ですからそのように働く美徳が解かれており、日本人にとっては当たり前すぎて効果はないかもしれません。当院では時間外労働が基準を超えて働いた人の健康チェックのため面談を行っています。何回か面談していて感じるのは、きちんと過重労働問題に取り組んでいる企業では、急速に職場環境が改善していることです。どこもブラックと言われないように必死で取り組んでいます。

    例えば夕方6時ごろから始まる医局会を残業と思うか、勉強と思うかという認識調査では、平成生まれかどうかに境界線があるそうです。実は私はこのような事例は残業と思っていました。見かけによらず、私は平成人かもしれません。

     

     

     

  • 待ち時間対策

    世のクリニックはどこもいっぱいで何時間も待ったのに診察は2−3分というのはよく聞く話です。私も、一人一人からしっかりと話を聞いて、状態をよく把握した上で治療方針を立てたいと思っており、どうしても時間がかかってしまいます。待ち時間は短く、診察は満足いくだけの長さを確保するというのは相反する命題で、同時に実現するはずもありません。どちらかが犠牲になってしまいます。

    しかし、みんながじっくりと話を聞いて欲しいわけではなく、風邪の人はインフルエンザかどうかさえ調べてもらえば、あとは薬をもらってさっさと帰るだけ、という場合が多いと思います。血圧など定期薬をもらいにくる場合は、人によって、悩み相談をしたい場合もあれば、薬だけもらえば急いで帰りたい人もいます。どちらなのかはわからないので、やはりニーズを聞いて急いだ方がいい人は急ぎ、ゆっくり話したい人はゆっくりできれば一番いいなと思います。

    今日は職員みんなで待ち時間対策について話し合いをしました。私は別の用事で参加できませんでしたが、議事録をもらって、感心しました。みんないろいろ考えてくれていて、嬉しかったです。できることから対策を取りたいと思います。

    なぜか今頃紫陽花が咲いていました。しかもグリーン。

  • もう来年のことを考える

    テレビをつけると選挙速報ばかり。選挙の結果は生中継でなくても夜10時とか11時とか定時のニュースでやってくれればいいと思うの私だけでしょうか?心配された台風ですが、熊本は時おり強い風が吹きましたが、被害もなく、助かりました。明日の東海・関東が心配です。クリニックは日曜日にワックスがけ清掃が入りました。私は清掃が終わるまで一日中医局内に缶詰めになっていたので、久しぶりにこの後のいろんな日程を考えていたら、案外年末にかけて忙しいことに気がつきました。

    通常私はマックのiCALというカレンダーソフトでスケジュールを管理しています。自分のiPad、職場の電子カルテ端末、いつも持ち歩くiPodなどすべての端末がiCloudで同期しているので、一元管理できて大変便利です。私の場合、月表示と週表示を切り替えながらだいたいのスケジュールをチェックします。一日の分単位のスケジュールはまず関係ありませんので、ほとんど使いません。大変便利で、手放せないiCALなんですが、難点に気がつきました。3ヶ月とか、半年とかそういうスパンで自分の今後のスケジュールや目標を管理しにくいということです。また、将来のプロジェクトをカレンダー上で深く掘り下げられないのです。

    それに気がついて、ツタヤに行ってみたら、すでに店頭は来年の手帳コーナーが大きいスペースを占めていました。プロジェクトに関していろいろ考えるため、自由に記入できるフリースペースが欲しい、週単位のスケジュールは電子的にやっているので不要、カレンダーは書き込みやすい月単位のものがあればいい、などの条件で探した結果、コクヨのノートCampusダイアリ−2018マンスリーがベストでした。450円でした。

  • 東区多職種連携会

    昨日に引き続き、今日も仕事の後に多職種連携会でした。今回はささえりあが主催する会で、私はファシリテーターとして参加しました。もう一人秋津校区からクリニックの院長先生もファシリテーターとして参加されました。今回は、東区の医療介護事業所の面々が集まり、顔の見える連携の会です。いつも電話で話しているケアマネージャーさんや、事業所の人たちと直に会って日頃仕事中には聞きにくいようなことも遠慮なく質問し合うという企画です。

    昨日はKJ法での話し合いだったのに対し、今回はリクルート方式です。就職説明会に参加して、興味ある会社のブースで説明を聞いたり質問をしたりする、あの形式です。私は医師のブースでしたが、弁護士さん、社労士さん、広告代理店さん、東区役所の保健行政担当者さんなどなどいろんな興味あるブースがありました。それぞれのブースで20分ずつ3回好きなところで話に参加できるという企画です。よく考えられた方式です。私たち医療の専門家も、ちょっと畑が違うとわからないことだらけです。聞けば話は早いのですが、なかなかそういう機会も少ないということでこの会が企画されました。

    すでにこの会は3回目くらいで、次第に会の運営もブラッシュアップしてきました。参加するたびに内容が充実してきました。参加している人たちは半分くらい同じ人たちなのですが、やはり会の進行の方法がよくなると、同じ時間を使ってもより多くの有意義な意見を引き出せます。今回はいい会でした。