むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 働く時間

    最近、オグ・マンディーノというアメリカの作家が書いた本を読んでいます。「あと1マイル」というのは、ちょっと目に止まったフレーズです。人が道を進んでいる時、自分はさらにあと1マイル先まであるく。この努力が成功へ導く、とそんな内容です。疲れていても、あと少しなら先まで行けるはずです。人並みの努力で満足していては、それまでです。昨日のブログで書いたように、最近の風潮は時間が来たら帰るのが当たり前になりつつあります。そこで、あと10分多く働く、その姿勢は評価されないはずがありません。

    一方、過重労働で苦労している人も大勢います。そういう状況でさらにあと10分働いても意味はありません。私が読んだ本はアメリカの古典ですからそのように働く美徳が解かれており、日本人にとっては当たり前すぎて効果はないかもしれません。当院では時間外労働が基準を超えて働いた人の健康チェックのため面談を行っています。何回か面談していて感じるのは、きちんと過重労働問題に取り組んでいる企業では、急速に職場環境が改善していることです。どこもブラックと言われないように必死で取り組んでいます。

    例えば夕方6時ごろから始まる医局会を残業と思うか、勉強と思うかという認識調査では、平成生まれかどうかに境界線があるそうです。実は私はこのような事例は残業と思っていました。見かけによらず、私は平成人かもしれません。