むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 日々勉強

    医者の仕事といえば、医学のことをしっかり勉強するのが仕事だと思う。日々進歩する医学を論文を読んだり、講演を聞いたりして常に知識をアップデートし、実践に役立てる。これは、現役の医師なら誰でもやっていると思う。

    もう一つは、患者さんから瞬時に大量の情報をキャッチする鋭い観察眼と勘を養うこと。言葉で表せない体調不良をパッと見た目や話した感じから探る。これは絶え間ない臨床の積み重ねと経験のフィードバックで養われる。ただなんとなく診察して、なんとなく受け流していると、フィードバックされる情報がなくて成長しない。

    3つ目には、体力づくり。患者さんの風邪や感染性胃腸炎などを毎日診ていると、最初のうちは一通りの病気にかかる。インフルエンザでもなんでも、流行ればかかる。そんな日々を過ぎてしまえば、今度はめったに病気をすることはなくなる。免疫がつくのだろう。しかし油断は大敵。ふとした気の緩みがあると、その日の夜から体調を崩して、ちょうどその時期に流行っている病気にかかってしまう。したがって、常に体力を充実させ、気の緩みなく過ごすことが大切だ。ストレス解消も大事だが、体力づくりはきちんと仕事をこなすための第一の条件だ。

    この3つくらいは今までも気に留めていたことなのだが、最近開業の準備を始めてから、もう一つ絶対勉強しておかないといけないことがあることに気づいた。それは、医療福祉制度の勉強だ。診療報酬の保険請求のこと、介護保険制度のこと、在宅医療のこと、年金のこと、労災のことなど、私たちを取り巻く医療福祉の制度はとても複雑で、知らないで開業なんてありえない。しかし、誰も教えてくれないし、大学でも習わないので今までほとんど何も知らずに見よう見まねでやってきた。今この知識の重要性に気づき、大急ぎで勉強している次第だ。これは、患者さんの利益につながるので、知らないでは済まされない。

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