台風が九州に接近しています。天気予報を見るとたいした話題でもなくあまりひどいことにはならない雰囲気ですが、一応直撃もあり得ますので備えましょう。そなえるといっても地震と違っていつ頃来るかは正確に予想できますからその時間帯に合わせてするべきことをするだけです。水を汲んでおく、携帯を充電しておく、予備のバッテリーもチャージしておく、できれば早めにご飯を炊いておく、といった程度で十分でしょう。

ところで台風が接近するとてきめんに頭痛がしたり喘息がひどくなる人がいます。おそらく気圧が下がることが関係していると思われます。喘息の場合は内服や吸入の予防薬がありますから、きちんとそれを使うことでしょう。頭痛は、台風接近の前にイブやロキソニンを飲むというのは意味がありません。こういう鎮痛剤は痛みの予防効果を期待するのではなく、痛くなったら早めに使う程度のものです。

漢方には、台風の時の頭痛を予防する処方があります。五苓散です。気圧が下がってきて頭痛の予感がしたら早めに使ってください。頭痛の予防効果があります。更年期や冷え症に使う当帰芍薬散にも頭痛の予防効果がありますが、こちらは少し長めに飲んでおくことで頭痛の予防になります。天気予報で台風接近のニュースを見てから飲み始めてもちょっと遅いかもしれません。実は、漢方だけでなく色々と安全で頭痛を予防する処方がありますので、鎮痛剤ばかりに頼らず一度ご相談ください。