むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 初めての往診

    「初めてのおつかい」ならず「初めての往診」に行ってきました。朝からいつものようにクリニックで外来をしていたら、以前見ていた患者さんの家族から往診依頼がありました。ちょうど今日の午後は休診だったため、急遽出向くことにしました。

    聴診器や患者さんの情報を持って、どんな状態だろうかと思って診察に向かうと、意外なほどお元気でほっとしました。これで、これからも往診を頼まれたらなんとかできそうだという自信が出ました。なんでも初めてするというのは気持ちの上でハードルが高いのですが、やってみるとなんとかなります。

    往診から帰ってくると、案外心地よい風が吹いていたので、クリニックの芝生に水をまいたり雑草を草取りしました。45Lポリ袋いっぱいになりました。随分蚊にも刺されましたが、汗もかいたので、そのままランニング用のウェアに着替えてクリニック前にある熊本県立大学グラウンドで1周1キロのコースを走りました。開業前はコンスタントに走っていたのですが、このところあまりの忙しさで、クリニックをオープンするまで一切走らないぞ、と心に決めていたのですが、はれてオープンし、1週間が経ち、仕事もひと段落したので、いい機会でした。前回いつ走ったんだろうと思って記録を探したら、ちょうど1か月前でした。

    1か月、全く走らなかったというギャップは、筋力の衰えにもろ出てきます。今日は無理せずグラウンド2周で終了です。膝や腰が痛くならなければ明日も走れますが、ここでいきなり無理すると長続きしません。焦らずゆっくりです。別に記録を狙うわけでなく、健康と楽しみと、ストレス解消のためですから、あまり追い込んだ走りは必要ないのです。

    当クリニックで心療内科の患者さんを毎日見ていますが、みなさん真面目で仕事もできる人たちです。それが、人事異動や転職あるいは熊本地震の後の多忙な環境などいろいろな原因が相まって心のバランスを崩していらっしゃいます。今までできていた仕事が急にできなくなった、という自信喪失感や胃が痛い、動悸がする、息切れする、めまいがする、眠れない、などの症状は心臓や胃に問題があるわけでなく、心の問題です。心といっても、甘えているわけでもないし。気合いが足りないわけでもありません。自分に鞭を打ちすぎないようにして、自分に逃げ道を作ってあげましょう。

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    八代の友人から信楽焼のフクロウをいただきました。