むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 美味しい野菜の秘密

    梅雨みたいに毎日雨が降りますね。昨日は激しい雷雨だったので患者さんも少なめでしたが、その分今日に集中したみたいで朝から夕方までノンストップで忙しい一日でした。昼の訪問診療を合わせると110名ほどになりました。多くは血圧などの薬をもらうだけという安定した患者さんですが、なかには不整脈の発作とかコロナ後遺症など簡単でない患者さんも混じっているので常に気を抜けません。

    最近適当なベジタリアンをしている話は書きましたが、常に大量の野菜を食べています。昼ご飯にも通常の弁当の他に大きなタッパーにいっぱいの野菜サラダを持参しています。レタスやきゅうり、水菜みたいに調理がいらないものの日もあれば、ほうれん草や小松菜のナムルにマッシュルームのソテーなどをトッピングしたりと手の込んだサラダを持っていくこともあります。その材料の野菜は通常生協のカタログで毎週買っています。それだけでは足りなくなるので最近無農薬・有機栽培の野菜を週1回宅配してくれるサービスを取っています。全国の頑張っている農家さんから仕入れた無農薬野菜で、見たことない京野菜とか珍しいものがいろいろ入っていて面白いです。そんな中で、定番のほうれん草とか小松菜も入っているので、ものは試しと生協の野菜と全く同じ方法でナムルにして食べ比べてみました。結果はびっくりするほど違いました。無農薬・有機栽培の野菜の美味しいこと!生協の野菜もレベルが高いのですがそれと比べても驚くべき差でした。きっと栄養価も高いと思います。

    野菜を育てるとき、多くの農家さんでは窒素・リン酸・カリの植物3大栄養素を含んだ肥料をまいてどんどん大きく育てます。しかし問題はそれ以外の栄養が、野菜の連作によって土地から抜けてしまっていることです。例えばほうれん草には鉄分が多いと言われますが、それは昔の話。今のほうれん草の鉄分は少ないです。むかしのほうれん草は茹でないとアクが強かったのに、最近はサラダで食べられるほどです。味が薄いのは栄養価も低いということ。有機栽培は3大栄養素以外の多様な成分を含んだ有機肥料を使うので味が濃くなるのだと思います。