明後日が祝日で休診のためかわかりませんが、今日一日で100名の外来患者さんでした。訪問診療を合わせると110名です。絶え間なく続くカルテの山でしたが、なんとか夕方は6時半頃までには終了し、後片付けをしたその足で、国体通りのよしむらクリニックに行きました。仲の良い内科ドクターが定期的にあつまってそれぞれの専門領域の新しい話題を講義する勉強会です。今日は江南病院の呼吸器内科の吉岡先生による結核のを見逃さないための診療のコツについて学びました。また、北区で開業している伊藤先生から、自己免疫性胃炎という珍しい疾患について教えてもらいました。私は循環器と漢方内科なので、こういった専門外の先生から話題提供していただくととても勉強になります。
私たちのようにクリニックを開業していると、朝から晩まで診療に追われ、書類書きに追われ、経理や人事などもあり、医師会にも行かないといけないということで、新しいことを学ぶ時間がぜんぜんありません。井の中の蛙状態です。私もどんどん進歩する医学についていけないのが心配で毎日WEB講演会で勉強しています。大学病院や国立病院のように大勢の医者がいると、わからないことはすぐに聞ける人が身近にいるし、自分が間違ったことをしたら先輩医師から怒られるので軌道修正されます。ところが開業していると自分の知識と技術が全てです。よほど経験と自身がないとやっていけません。そうは言っても専門がありますから、私たち開業医どうしで連携して、この病気はあの先生が上手だとか、この症状は日赤に送ろうとか、横のつながりでなんとかやっていけるわけです。
最近AIの発達で、チャットGPTに医師国家試験問題を解かせると合格レベルにあると聞いたことがあります。それなら、私たち開業医が日々遭遇する診断がなかなかつきにくい難しい症例はチャットGPTに相談してみるのもいいかもしれません。ものは試しで「こんな症例が来ました。検査値はこの通りだけど、どんな疾患を考える?鑑別すべき疾患を5つあげてください」と聞いてみたらすごくいい回答が来ました。驚きです。AIはこれから間違いなく役に立つと思います。