むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 過敏性腸の話

    九州北部だけまだ梅雨明けしていないみたいです。今日は昼から凄まじい雷雨でした。今までだと、このくらい雷がなった日は自宅のWIFIが繋がらなくなり回復までしばらくかかるのですが、今日は全く無事でした。新しいルーターに買い替えてよかったと早速実感しました。病院の方も大雨が降り始めるとぱったりと患者さんが途絶えました。代わりに、製薬会社のMRさんたちが次々と面会に来られました。いつもは患者さんが多いので面会を遠慮されていたようで、大雨になり患者さんが途絶えた隙を見て来院される、さすがプロですね。タイミングを良くみておられる。昼に雨が振り始めた頃は蒸し暑かったのですが、夕方雨が上がったときはかなり涼しくなりました。灼熱のアスファルトが完全に冷やされて気持ちいい夕暮れとなりました。

    さて、今日は過敏性腸症候群(IBS)について書こうかと思います。IBSというのは小学生ぐらいからお年寄りまで年令を問わず見られます。当院でよく見るのは朝から学校や会社に行こうとするとお腹が痛くなってトイレにこもってしまう。結局遅刻したり、学校を休んでしまう。多くの人は腹痛、下痢を呈しますが、逆に便秘になる人もいます。試験の朝や会社で大事な会議の前などにお腹が痛くなってしまうと大変です。人生節目の入試や就活でうまく行かない事が多く、悩む人が多い疾患です。消化器の疾患ですが、心療内科的な疾患でもあり、うまく胃腸薬と安定剤を組み合わせてコントロールしないと治療が困難です。

    私の場合、漢方を使いますが、それだけでは症状が心配なので、西洋薬の過敏性腸の薬とストレスを軽減する薬を合わせて処方します。根本から治すというより、スケジュールを見ながら自分でうまく薬を使ってコントロールしてもらう感じです。私の患者さんでは、週1回ストレスのある仕事の日だけ朝から薬を飲んで置けば大丈夫と言われます。このように各自で自分のご機嫌を取ることができればだいたいうまくいくと思います。

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