むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 夏に備える

    梅雨明けも間近となってきました。今年はよく降りましたね。今は青空が恋しいですが、来週にはギラギラと照りつける太陽に参ってしまうかもしれません。まだ、体が夏本番の暑さに慣れていないので気を付けたいものです。庭を見ると、梅雨のうちにずいぶん草が生えてきています。あまり大きくなる前に草取りもしておきたいのですが、蚊が飛んでくるので辛いものがあります。私はあまり草取りしている時間もないので、最近は除草剤の手を借りて、手抜きをしています。

    高血圧の治療中の方は、最近ずいぶん血圧が下がってきたという例が多数見受けられます。夏のあいだは血管がリラックスするので血圧は低くなります。そこで、血圧の薬を飲んで下りすぎるようなら薬を減らして調整しないといけません。特に利尿剤系の降圧剤を飲んでいる場合、夏に脱水にならないように調整します。家庭血圧で上の血圧が100を切ったり、立ちくらみやふらつきが出るようでしたら下がり過ぎていますので、次回の定期処方を待たずにご相談ください。残薬がある場合は、その中から一つを抜いていただく場合もあるので、自分で抜く自信がない時は残薬を全部持って来てください。こちらから薬局に頼んで抜いてもらいます。

    腎臓が悪い場合(慢性腎臓病:CKD)でも脱水は気をつけないといけません。腎機能が悪化します。腎臓が悪いために尿の出が悪く利尿剤を使っている場合もあります。うかつに利尿剤を止めると浮腫がひどくなって足がぱんぱんに腫れてしまうこともありますが、欲張ってむくみを取るため利尿剤をたくさん飲むと、尿が出る代わりに腎機能が悪化するという難しい状況になります。私たちもその匙加減にはとても気を使うのですが、採血のデータやむくみの具合などを見ながら微調整するしかありませんので、自己判断で薬を調整せず、診察時にご確認ください。