むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 土用のはなし

    もうすぐ土用の丑の日、うなぎの季節です。今年は7月30日だそうです。日本は暑気払いにうなぎを食べて精をつけるわけですが、NHKハングル講座のテキストを見ていたら、韓国では夏に参鶏湯(サムゲタン)を食べる習慣があるそうです。鶏まるごとにナツメや朝鮮人参を詰めて煮たスープで、韓国料理にしては全く香辛料が使われていない、優しい味です。その参鶏湯を食べる日というのが土用の丑の日ではなく今日だとのこと。国が変われば、いろんな違いがあるものです。

    土用というのは土曜日とは違います。立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ18日前の事を言い、年に4回あるのです。したがって、うなぎを食べる夏の土用というのは立秋の前に当たります。次の季節に備えて掃除(断捨離)をするのにいい時期だそうです。掃除をして新しい季節を迎える準備をするのは確かに縁起が良い。季節は梅雨が開けようとしているところで、天気予報では今週末には梅雨明けみたいです。これからが夏本番。暑くなりそうです。熱中症にはくれぐれもお気をつけください。

    漢方の理論に陰陽五行というものがあります。陰陽哲学とか陰陽占いの世界から派生したものです。木火土金水という5つのキーワードで体の仕組みを説明したものです。木は肝(胆)、火は心(小腸)、土は脾(胃)、金は肺(大腸)、水は腎(膀胱)です。肝心などを臓と呼び、胆胃などを腑と呼びます。五臓六腑のうち五臓と五腑が今あげたものです。また、木は春(東)、火は夏(南)、金は秋(西)、水は冬(北)です。東西南北と春夏秋冬が対応しています。そして1つ飛ばした土が土用です。各季節の真ん中にあります。土に対応している脾胃も体の真ん中にあります。面白いでしょう!この理論は勉強するほどやみつきになります。