むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 夏、更年期症状が辛い季節

    やっとカラッと晴れました。事実上の梅雨明けみたいです。学校は今日が終業式のところも多く、学生さんたちは夏休みですね。去年はコロナの影響で6月に学校がスタートし、夏休みも短縮されたところが多かったですが、今年はそこまでスケジュールの変更はないように見受けられます。怪我しないように元気に遊びましょう。換気の良い屋外で運動するのがいいですが、暑いので熱中症に注意です。

    暑くなってくると多いのが、更年期障害の女性の発汗です。更年期症候群は夏に限らず起こるのですが、カーと暑くなって汗が吹き出すというのはやっぱり夏に増えてきます。通常、このような症状を産婦人科で相談すると、加味逍遥散が処方されます。この処方が基本で、多くの場合汗が減ったとか、ホットフラッシュが減ったと言われます。しかし、何割かの人は加味逍遥散では全く改善せず、当院のように漢方を専門としているクリニックに来院されます。そこで私が良く処方するのは、温清飲や黄連解毒湯です。加味逍遥散に併用する場合もあります。

    しかし、それでもうまく行かないときがあります。そのようなとき、最近私が気に入ってよく処方するのは女神散(にょしんさん)です。女神(めがみ)とかくのですが「にょしん」と読みます。驚くほど効果的で、本当に女性にとって神のような処方だと思います。また、疲れが溜まっているときは補中益気湯が基本ですが、カーと暑くなるような人には清暑益気湯を使います。もともとこの処方は夏バテで元気がないときに使いますが、更年期で体が暑くて倦怠感がひどい場合、ピッタリの処方です。