むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 冷たい飲み物のとりすぎに注意

    月曜日、昼から急に天気が崩れて雷雨となりました。気温が下がればよかったのですが、蒸し暑くてとても不快指数の高い一日でした。熱中症の症状で来院する方もいます。熱中症には点滴をしたり清熱作用のある漢方を処方したりしますが、来院する前にできるだけ水分補給をして来てください。スポーツドリンクやOS-1のような経口補水液がいいのですが、とりあえずなんでもいいので水分をとってください。脱水がひどいと何時間も排尿がありません。尿が出るくらいまで水分が取れたら十分です。

    部活で暑い中練習する子供さんたちは、脱水予防でたくさん水分をとっていることと思います。その際に飲む水分の温度が重要です。氷を入れてギンギンに冷やした麦茶などはよくありません。先日来た高校生はこのように冷たいドリンクを毎日4L飲むと言っていました。練習中暑いので冷たいものがほしいのはわかりますが、冷た過ぎは問題です。

    なぜなら、飲んだ水分は胃で体温まで温められます。0度のものを37度まで温めるには1mLあたり37カロリーを必要とします。もし室温に放置したドリンクが27度くらいだったら、体温に温めるには10カロリーしか必要ありません。この差は体力の消耗、夏バテ、胃腸の疲労と関連します。酪農家は、牛や馬が汲みたての冷たい地下水を飲まないように細心の注意を払うそうです。冷水は体を壊すことを知っているからです。水飲み場では日なたで温めた水を飲ませるよう工夫しているそうです。

    昔懐かしの足踏みミシン