むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 飲み物は器で味が変わる

    アサヒスーパードライ生ジョッキ缶という缶ビールが飛ぶように売れているそうです。売れすぎて、私はまだ本物を目にしたことはありません。普通、缶ビールの蓋はプルトップになっていて、飲み口の部分を押し下げて飲みますが、今回の新商品はがばっと丸く蓋が抜けるようになっています。そして、特殊加工した缶の内側(凹凸)によりビールがクリーミーに泡立つ仕組みだそうです。中身は普通のスーパードライですから、泡立つところが新しいのです。そのビールの泡を立たせる凹凸の部分ですが、何度も試作品で凹凸の大きさや数を変えて最適な条件を決めたとのこと。努力の結果の大ヒットです。

    しかし、家庭でそのクリーミーな泡立ちを楽しみたいなら、別にこの生ジョッキ缶を買わなくても大丈夫です。グラスにつぐから泡立ちがたいしたことないのです。よく、陶器屋さんに売られている陶器でできたビアグラスがありますね。なかでも備前焼などはビールの泡立ちが最高です。https://journal.thebecos.com/pottery-beer-glass/私は家にあるいろんなグラスにビールをついで、泡立ちを確かめたことがあります。備前焼のビアグラスもさることながら、もっともクリーミーで味わいが最高なのは錫(すず)のタンブラーです。これにつぐと同じビールは思えないほど味が良くなります。https://japan-design.imazy.net/jp/crafts/nousaku/tin-beer-cup-tumbler/

    私は、仕事に魔法瓶・水筒をもっていきます。なかにはお茶を入れているのですが、うちには子供が使っていた魔法瓶が10個くらいあるので、それぞれにお茶を入れて飲み比べてみると、なんと飲み口の形やサイズで味が変わります。飲み口が小さいと美味しく感じません。一番美味しく飲めるのはカップに移して飲む方法。大きく一口飲めるのがいいのと、香りも楽しめるからだと思います。そういえば、ローソンのカウンターで買うホットコーヒーは蓋に飲み口の穴とは別に鼻に香りをおくる小さな穴が空いているそうです。美味しく飲むためのマジックです。

    上江津湖