むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 恩師の訃報をきいて残念

    新聞のお悔やみ欄で、漢方で大変お世話になった江頭洋祐先生がお亡くなりになったことを知りました。江頭先生は私の2つ前の東洋医学会熊本県部会長さんでした。私が漢方研究の駆け出しの頃、漢方論文の書き方を手取り足取り教えていただきました。お陰で、東洋医学会の専門医と指導医をすごく早い段階で取得することができました。江頭先生のご指導のおかげだと今も感謝しています。江頭先生は熊本大学第二内科の先輩です。第2内科は今血液内科ですが、当時は大学を出ていろんな道に進む人が多く私は循環器に移りましたが、江頭先生は呼吸器の大御所として喘息治療ガイドラインの作成などにもたずさわっておられました。

    私の知る範囲では、江頭先生は長年公立玉名中央病院の院長をされており、その後九州看護福祉大の教授となり、定年後は御幸病院でつい数年前まで働いておられました。御幸病院では呼吸器だけでなく心療内科をされており、心身医療の面白さを私に教えてくれました。これまでの多くの教えのお陰で今の私があります。これまで本当にありがとうございました。

    さて、コロナ後遺症はいまだに多く、毎日数名の診察をしています。一体これまでに何人ぐらい診たんだろうと、レセコンで調べてもらったら、カルテベースで360人でした。これは、COVID-19後遺症という診断名をつけた人数なので、実際には病名をつけていない症例も多数あり、500名は超えていると思われます。そんな中、コロナ後遺症を治療してうまくいった患者さんの一人がたまたま新聞記者さんだったらしく、取材を申し込まれました。来週面会してコロナ後遺症治療に関してお話したいと思います。