むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • とんでもなく早い梅雨入り

    九州北部も梅雨入りです。週間天気予報はこの先ずっと雨のようです。例年より3週間ほど早い梅雨入りで、歴代2番めに早いと言っていました。今、じゃがいもの収穫の時期だそうですが、3週間も早く梅雨に入ってしまっては、掘り起こすタイミングがなくて農家の人も困ってしまうみたいです。麦ももう少しで刈り取りの時期です。麦を刈らないと田植えの準備ができませんが、梅雨入りしてしまったということなので、少しでも雨が上がったら、急いで麦を刈らないと田植えができずに困ると思います。学校の方では、春の運動会シーズンです。例年5月最後か6月最初の日曜日あたりに本番となりますが、こんなに早く梅雨入りすると、体育祭の練習もできず、本番も天気が心配です。このように、例年と3週間も季節がずれてしまうといろいろと大変なことが連鎖的におこってきます。

    私は、漢方を専門としているので、人の体の陰陽のバランスが常に気になります。複雑な患者さんの訴えも、漢方的に解釈すれば陰が不足しているとか、陽が多すぎるとか、そういうところから治療法を探ります。同じように、地球の気象情報も陰陽で考えられます。梅雨前線は陰と陽の境目にできた雲です。梅雨入りが早かったのは陽の勢いが強いことを意味するので、この調子だと梅雨明けも早くなり、例年以上に暑い夏が来るのではないかと予想します。

    ただ、すんなり陽の圧倒的パワーで押し切るのではないと思っています。なぜか最近は冬の寒さも例年以上で、陰の力も強いのです。そうすると、陰陽のぶつかり合う梅雨前線はかなり活発になると思います。つまり、陽が強くて、相当早い梅雨入りとなったわけですが、陰の力も強いので梅雨の豪雨には相当の注意が必要と考えています。竜巻のような局所的な災害にも注意が必要です。漢方では水はけを良くする五苓散の季節ですが、家で考えれば、側溝や雨といの掃除をきちんとしておきたいものです。車のワックスがけ、靴や傘に撥水スプレー、などなど週末にはできる梅雨対策を急ぎたいと思います。

  • 唐揚げ屋さんがたくさんできた

    最近、あちこちに唐揚げ屋さんができています。雨後の竹の子みたいです。ちょっと前までタピオカ屋さんでしたが、ブームが去って唐揚げ屋になった感じです。クリニックの近くにも新しくできたし、家の近所にもできています。私がよく行く「ぶぶたんの湯」の敷地内にもできています。最近一番気に入ったのはここ「ぶぶたん」のからあげ屋さんです。確か「唐揚げ先輩」という屋号だったと思います。テントで営業しています。

    わたしはよく韓国料理屋さんに行きますが、最近の韓国料理の定番といえば、なんと唐揚げです。しかも、「ヤンニョムチキン」という名前で、からあげに甘辛いタレを絡めてあるのが一番人気です。店では、ヤンニョム味以外にもハニーマスタード味とか、溶かしたチーズを唐揚げに絡めながら食べるメニューもあります。街に行ったら、テイクアウトしていたのですが、うれしいことに、ぶぶたんの「唐揚げ先輩」ではヤンニョムチキンが買えます。それだけでなく、テキサスバーベキュー味もありました。もちろん買いました。私はテキサスに約5年住んでいましたが、まさにアメリカで馴染みのあるバーベキューソースの味。これを唐揚げに絡めるとは、アメリカでも食べたことのない抜群の味です。ぜひお試しください。

    私の弁当は、小さな弁当箱におかずだけという糖質制限ダイエット食です。メニューに多いのが唐揚げ。通常は生協で買ったレンジで温めるだけで食べられる唐揚げを3つほど。あとは冷凍のアスパラやブロッコリーを解凍して空いたスペースに詰めるだけ。決してヘルシーではありませんが、準備に3分。糖質ゼロの昼食です。

     

  • 大学生の社会勉強の機会が激減している

    コンビニで買い物をするとレジ袋にお金を取られます。私はエコバックを持ち歩く事が多いのですが、レジ袋は家に帰ればゴミ袋にもなるし、役に立つのでお金を出してもらうことが多いです。レジ袋がないと家庭でゴミ袋が不足します。一方、不思議なことに全然お金を取られないのが割り箸とお手拭きです。レジ袋が3円ならお手拭きや割り箸は10円くらいとればいいのにと思いますが、勝手につけてくれるのでなにげにもらって帰っていたら台所の引き出しが割り箸だらけになってしまいました。エコの視点から考えるとおかしな話です。

    さて、ゴールデンウイークが開けて、例年どおり5月病の患者さんが増えてきました。4月に就職した、異動した、などの後にだんだんきつくなって来院されます。年齢を見ると、22歳位の社会人になりたての若い世代もたくさん来院されます。うちの子供と同じ年。みんな立派に社会人になって頑張ってるんだなーと思います。そんな中、学生時代とは違い、仕事の厳しさ、人間関係の難しさなど、社会に出て怒涛のごとく経験するわけです。

    やはり、学生時代には勉強ばかりしていないで、部活で上下関係の厳しさを学んだり、バイトで社会経験を積んだり、仕事に対するモチベーションを高めたり、いろんな社会勉強もしてもらいたいと思います。折しもコロナ禍でなかなか部活やバイトができずに家にこもってWEBで講義を受けるばかりの学生さんたち、感染には気をつけながらも社会に出る前にしっかり経験を積む努力をしましょう。

  • 梅雨は頭痛の季節

    今年はもう梅雨入りみたいですね。週間天気予報ではずっと雨が続きます。この季節、頭痛が増えてきます。気象病とでもいうべき状態です。気圧の変化や湿度で体調が悪くなる敏感体質の人にはつらい季節となります。当院でも、さっそく頭痛患者さんが増えてきています。

    頭痛の中でも、雨降り前にズキンズキンと脈打つような頭痛がする場合、片頭痛を疑います。女性が多いですが、年齢は小中学生から比較的高齢まで幅広くいます。片頭痛の治療は結構研究されており、単に頭痛薬を使うのではなく、片頭痛専用のトリプタン製剤がよくききます。また、予防的にβブロッカー(血圧の薬)や抗うつ剤なども大変有効です。私は漢方で体質改善をすることが多いですが、代表的な処方は当帰芍薬散、五苓散、呉茱萸湯などです。

    次に、多いのは緊張型頭痛。肩こりがひどくて頭痛がするもの。肩こりをとることで頭痛の予防ができます。漢方では桂枝茯苓丸加薏苡仁あるいは葛根加朮附湯などを使います。西洋薬では、ミオナールやテルネリンという筋弛緩剤が有効です。

    これら片頭痛や緊張型頭痛で問題になるのは薬物乱用頭痛というもの。鎮痛剤を使いすぎると、悪循環で頭痛が悪化します。これが疑われた際は、頭痛薬をひたすら我慢すれば次第に頭痛がへるというもの。しかし、辛くてつい鎮痛剤をのんでしまう人が多い。そこで、抑肝散という漢方を入れると、無理なく鎮痛剤の使用が減って治ってきます。このように、頭痛の治療は頭痛のタイプ別に異なりますので、なかなか治らず困っている場合はご相談ください。

    麦畑。豊作です

  • ものを活かすことの大切さ

    せっかく買った靴が、汚れないようにと履かずに飾っている人がいたらどうでしょう。気持ちはわかるが、使ってこそ価値がある、と思うことと思います。ものを大切にするということは、その「もの」の持っている機能を精一杯活用して、ありがとう、おかげで助かった、と思ってもらえてこそ本物だと思います。身近なところを見渡して、そんなもったいないものはありませんか?

    実は、お金も同じです。大事にしすぎて金庫や銀行口座に入れて通帳の数字ばかり見ていても誰も幸せにしません。お金は水と同じで流れていれば生き物のように活躍しますが、よどんだところにプールされると死んだようになります。頑張って稼いだお金ですから、無駄遣いはだめです。例えば、競馬のような賭け事に使ってしまうのはやめたほうがいいと思います。こういったギャンブルは国が税収として還元されるとはいえ、有効に使っているとは思えません。美味しい料理を食べるとか、素敵な洋服を買うとか、本やパソコンを買って勉強するなどは良い使い方です。お金をもらったレストランや洋服屋さんも、あなたのおかげで幸せになり、美味しいご飯が食べられます。

    お金よりもっと大事なもの、それはあなた自身です。自分の体を気遣いすぎて一日中家で食べて寝るだけなら価値はありません。私たちにはそれぞれ自分にしかできない事があり、それが人の役に立てば幸せになります。それは仕事かもしれないし、子育てや家事かもしれません。現役を引退してからも、孫の世話、家の前の道路の掃除、など何でもいいのです。人の役に立ってこそ存在価値があります。もし病気がちで何もできないと嘆く人がいるかもいるかも知れませんが、あなたが楽しそうに微笑むだけで、家族はこの上ない幸せを感じます。あなたがにっこり楽しそうにしているだけで周りの人を幸せにします。それで十分生きている価値があるのです。

    私はこの花を見るとルイビトンを思い出します。