むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • コロナ雑感

    新型コロナの感染者数が日々増加の一途をたどっています。緊急事態宣言など出されていますが、あまり効果がないようです。最近のニュースでは、神戸の老人ホームで100名以上が感染し、25名ほど亡くなったというもの。大変な事態です。やはり高齢者に感染すると命取りです。こういった老人ホームなどの入居者やスタッフのワクチン接種はまだほとんど進んでいません。今月中にできるかどうかというところだと思います。それなのに、一般枠(高齢者)の募集まで始めてしまって、ワクチンが全然足りていない。打つ順番、優先順位をきちんと守り、粛々と実行すべきだったと思います。今のようにさみだれ的にワクチン接種を始めても、高齢者施設でのクラスターなど予防できるはずもなく、施設での自助努力だけでは限界があります。

    家族も、親を施設に預けてしまったら面会もできず、万一急変しても死に目に会えないような状況となっています。しかし、施設としては一人でも感染者を出しては、死活問題となりますので、やりすぎと言われても仕方ないくらいあれこれと予防策をうってきます。科学的根拠のないおまじない的なことでさえ、しないよりいいかというレベルで対策をとっている様に見受けられます。それは、きちんとやってました、という言い訳のためでもあります。本来なら、保健所などが科学的に正しいことを指導してくれればいいのですが、実際のところ何をどうしたらいいのかよくわからないのが本音だと思います。

    台湾は世界的にも最もコントロールに成功している国ですが、小さい島国だから水際対策ができているのかもしれません。しかし、日本も同じような島国だし、国民性も似ているのでやってできないはずはありません。政治家のレベルが台湾と日本では違いすぎると言われていますが、それは私たち個人ではどうしようもないことです。もし、次の選挙で政権交代が起こると、きっと大地震が来るでしょう。過去の例(ジンクス)でも自民党政権でないときに悲惨な災害が起こっているので、それはそれで警戒が必要だと思っています(阪神淡路:村山政権、東日本:菅直人民主党政権)。