むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 結果は後からついてくる

    球磨川の洪水はたいへんな被害でした。お見舞い申し上げます。夜だったので初動が遅れたのだと思います。老人ホームで自力で移動できない人たちを2階に上げるのは大変だったことでしょう。スタッフの皆さん、必死だったと思います。浸水の勢いは早く、助けられなかった命もあり、残念でした。自然災害は怖いですね。

    日曜は朝から雨が上がっていたので、クリニックの駐車場の草取りをしました。草というよりツタのようなすごく長くて大変な草取りです。30Lポリ袋に3つ取りました。汗だくになりました。ついでに、家に帰って、自宅前の街路樹の下の草取りも済ませました。また、自宅の玄関が3段ほど階段状になっているのですが、最近黒ずんでいたのでブラシで磨いてみたら、カビかコケだったようです。きれいにとれました。玄関がきれいなのは運気を上げるのに大事なこと。トイレ掃除、玄関掃除は基本です。

    いま、丸山俊雄著「幸せになる法則」を読んでいます。なかに、流行らなくなってしまった飲食店の店主が、いよいよ行き詰まった時、「お客がいっぱいきたことにして精一杯芝居してみよう」と思った。大入満員になった気分で仕込みをして掃除をして、万全の準備。満面の笑顔。すると、不思議なことに思った通りたくさんのお客さんが来たと言う話。思いが先、現実は後。いいことがあるから喜ぶのではなく、喜んでいると現実が後からついてくるのです。いかにマインドが大切かと言うことです。家庭内でも同じです。奥さんが夫に不満があって仏頂面していると夫の行動も悪くなる。奥さんが満面の笑顔でいると家庭は明るく、夫の行動もよくなります。結果は後からついてくるのです。

     

  • 学校心臓検診

    このところ、毎週土曜に学校心臓検診があっています。私も医師会の心臓検診班員なので、精一杯協力しています。今年は学校が6月から再開して、今の時期が健診の真っ最中です。市内の小中高校から心電図が集まってくるので、班員で手分けして判定します。わたしも週500枚ほどの心電図を判定しています。その結果、精密検査に呼ばれた学生さんは土曜日にヘルスケアセンター(地域医療センターとなり)に集められます。

    そこで、もう一度心電図やレントゲンを撮り、必要に応じて運動負荷心電図(自転車漕ぎをしながら心電図を取る)や心エコーの検査があります。多くの場合、異常なしで帰宅となりますが、たまに心疾患が見つかります。今年は学校のスケジュールがタイトなので水泳の授業がありませんが、検診の大きな目的の一つは水泳の授業中の心臓発作などの事故を未然に防ぐことです。

    子供さんを連れてこられるご両親は、我が子の心臓に何かあったら、と深刻な顔をしてこられる人もいれば、忙しいのに呼び出されて迷惑!みたいな人もおられます。我々にできることは、できるだけ速やかに必要な検査を行い、科学的根拠で学校生活のアドバイスをすることです。もちろん、余計な心配をかけず、安心して帰っていただけるよう精一杯気を使ってお話しします。

     

     

     

  • 「自由度が高い」は「自分に厳しく」に通ず

    よく雨が降りますね。今朝、県南で豪雨のニュースが入ってきました。皆さん注意してください。この季節、湿度が高いとか、気圧の変化などでめまいの患者さんがかなり多いです。一日に5-10名のめまい患者さんが来院されます。それから、先週ぐらいから発熱をともなう夏風邪が流行っています。のどが腫れていることが多いですが、咳や鼻水などはたいしたことない人が多い傾向です。この時期、ちょっと熱が出るだけで会社からは出勤停止となり、患者さんも、この熱はいったい何?もしかしてコロナ?とドキドキするみたいですが、例年の夏風邪と変わりないみたいです。コロナではないと思います。

    ちょうど今頃は職場の健診の時期です。外出自粛期間中に家でゴロゴロして運動不足、食べ過ぎ、お酒の飲みすぎなどで糖尿や肝機能が悪化したり、メタボになったりしている人が多くみられます。きちんと職場で働くことは健康にもよいということがわかります。逆に、専業主婦などでいつも家にいる場合、間食しないとかきちんと運動する習慣をつけるなど自制することはいかに難し事かと感じます。

    とりあえず、今回の健診で数値が悪かったのはコロナのせいにしていいですから、非常事態宣言が解除された今、ちゃんと運動して、無駄なお酒や甘いものを食べ過ぎないようにして健康を取り戻しましょう。在宅ワークというのは自由度が高いが上に個人の自己管理能力が問われます。仕事もしないでTVを見て間食をして健康を害すような人は会社からダメ人間とレッテルを張られてリストラの対象になります。どこも経営が厳しいですから、手抜き社員はばれたらアウトです。自由度が高い=自分に厳しく、と認識しましょう。

  • コロナ禍で病院のためにやってほしいこと

    熊日新聞をみたら、保険医協会のアンケートで開業医の外来減9割という見出しです。収入が9割減ったわけではなく、9割の施設で外来数が減ったということです。紛らわしいタイトルです。ミスリードを狙って書いたタイトルかもしれません。こんなコロナ禍で外来数が減らないことなどほとんどあり得ません。9割減と言われても全く不思議ではありません。こんな当たり前の集計を新聞の1面に載せて、なんのニュース的価値があるのでしょうか?もっと掘り下げた議論をしてもらいたい。病院は私的な企業(ビジネス)ですが、診療時間は保健所に開設許可をもらわないといけないし、診察代は厚生局が管理しています。何一つ自分で決めることができません。民間の企業と違って、企業努力がなかなかできない仕組みになっています。

    コロナ禍で患者さんが減ったから24時間オープンにするとか、初診料半額キャンペーンとか、そういうことは許されません。街中は人通りが少ないから臨時で住宅街にに第2クリニックを開設するなんて、全く通用しません。テレビCMなども規制されています。すべて厳しい許認可が必要となっています。病院は利益追求企業とは違って、社会インフラとしての責任があります。儲からないからやめるとか、儲ける部門しかしないというのは良くありません。しかし、これだけ規制されていて企業努力がしにくい医療業界が、コロナ禍で生き残るにはどうしたらいいのでしょうか?

    もちろん、無駄な出費を避けることが大事です。しかし、アルコール消毒やマスクなどは従来の10倍くらい値上がりしており、必要経費がかさみます。清掃や消毒はいつもの何倍も回数を増やし、人件費もバカになりません。換気をきにして窓を開けているとエアコンが効かないので電気代も嵩みます。そういうことを考えると、保険医協会やそのアンケートを集計して記事にした熊日にやって欲しいのは、初診料や再診料など基本料の点数を上げてもらう議論をしてほしいです。それだけコストがかかっているわけですから当然です。

    IPhoneでも一眼レフみたいな綺麗な写真が撮れます。

  • やっぱり怖がらないでいい!

    東京では新コロの新規感染者数が結構伸びていますが、4月ごろのような深刻さはないようです。日本は世界のはやりに安易に乗ってロックダウンの真似事をしたら経済がえらいことになったので、政府は現状を見つつ二の足を踏んでいるのかもしれません。政府の新コロ関連の記者会見は西村経済再生担当大臣がやっていますね。どうして厚労省でなく経済再生担当大臣なんでしょう?なにか裏があるに違いないですが、庶民には関係ないので傍観しておきます。話はそれましたが、今、感染者数が増えているのはおもにホストクラブやキャバクラなど夜の商売の従業員さんたちです。

    みんな若いので重症化しないため、緊迫した感じになっていないのかもしれません。しかし、水商売の人達は喫煙率が高いので、リスクはあります。では、感染しても重症化しないで済んでいるのはなぜでしょう?私が思うに、夏は日光に当たることで体内でビタミンDができるのが幸いしていると思います。ヨーロッパの幾つもの研究で、ビタミンD血中濃度が高かった人は重症かしなかったというデータが発表されています。そこで、夏の間は皆さんもし感染したとしても重症化する確率が低いのではないかと思います。そう考えると、水商売の人は昼あまり外出しないのでビタミンDが少ない可能性があります。夜勤が多い人は夏でもサプリを飲んだ方がいいでしょう。

    世の中は、ワクチンや新規治療薬の話題で盛り上がっています。おそらく世界で何百億もの新規ビジネスとなることでしょう。賢い人は、科学的裏付けなしに飛びつかないことです。カモになりますよ。ビタミンDのように安くてデータも確かなものがわかってきているのにビタミンDは医薬品でないのと、激安なのでビジネスとして儲からない。したがってどの製薬メーカーも本気で取り組まないという背景があります。

     

    高森 ラクダ山