むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 学校心臓検診

    このところ、毎週土曜に学校心臓検診があっています。私も医師会の心臓検診班員なので、精一杯協力しています。今年は学校が6月から再開して、今の時期が健診の真っ最中です。市内の小中高校から心電図が集まってくるので、班員で手分けして判定します。わたしも週500枚ほどの心電図を判定しています。その結果、精密検査に呼ばれた学生さんは土曜日にヘルスケアセンター(地域医療センターとなり)に集められます。

    そこで、もう一度心電図やレントゲンを撮り、必要に応じて運動負荷心電図(自転車漕ぎをしながら心電図を取る)や心エコーの検査があります。多くの場合、異常なしで帰宅となりますが、たまに心疾患が見つかります。今年は学校のスケジュールがタイトなので水泳の授業がありませんが、検診の大きな目的の一つは水泳の授業中の心臓発作などの事故を未然に防ぐことです。

    子供さんを連れてこられるご両親は、我が子の心臓に何かあったら、と深刻な顔をしてこられる人もいれば、忙しいのに呼び出されて迷惑!みたいな人もおられます。我々にできることは、できるだけ速やかに必要な検査を行い、科学的根拠で学校生活のアドバイスをすることです。もちろん、余計な心配をかけず、安心して帰っていただけるよう精一杯気を使ってお話しします。