むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • AI(人工知能)は産業革命

    先日のNHK特集でAIについての番組があっていました。AIはかなり身近になっており、すでに新しい産業革命が始まっています。身近な例としては私の家にアレクサというAmazonのAIスピーカーがあります。話しかけると人工知能が言葉を理解して、レスポンスします。音楽やラジオをかけて、というのもいいし、今日は何の日、とか簡単な計算問題も解いてくれます。

    これまで、産業革命は蒸気機関とか自動車とかパソコンなど画期的発明から社会は大きく変革してきましたが、その度に労働生産性は上がって人々は豊かになってきたそうです。それが、インターネットの普及からAIの普及の過程(イマココ)には、労働者の仕事をロボットが取って代わり、賃金は上がらず、AIロボットを持てるものの収益は莫大に上がる一方、持たないものはどんどん貧乏になるという変化が起こり始めているそうです。

    我々医療の現場は人を相手にするサービスなのでAIロボットなんて関係ないだろう、と思うかもしれませんが、それは間違いです。診療報酬請求(レセプト)はまもなくオンライン請求が義務となり、そのチェックはAIがするといわれています。当然我々医療機関側のレセプト用のパソコン(レセコン)もAIになる日は近いと思います。そうすると、請求漏れや病名間違いではねられる心配は無くなります。また、毎日の売上管理などもすべてAIに変わることでしょう。「21世紀の夢のような世界」と思っていたような社会は数年先に現実となるのです。私たちはそれについていかなければ、失業し貧乏となりますが、ついていければリッチな生活がおくれます。油断できませんよ。

  • 生姜は健康にいい

    夕方テレビを見ていたら血管年齢を若返らせる食材の話題があっていました。緑茶にすりおろした生姜を入れて飲むだけで血管年齢が若返るそうです。確かに生姜紅茶というのは美味しいので、緑茶にしょうがもありだと思います。興味ある方は是非お試しください。何事も継続が大切です。ところで生姜ですが、生の生姜を買ってくると冷蔵庫の中であっという間に白いカビが生えてしまいます。生姜はとても痛みやすい食材です。そんな生姜がすりおろしてチューブ入りで売られています。あれが半年たっても腐らないのは怪しすぎます。どんな強力な防カビ剤が配合されているのでしょうか。私はチューブ入り生姜は買いません。

    有機栽培の生姜は結構値段も高いので腐らせずに使いたいのですが、私はスライスして凍らせて使っていました。そんな中、患者さんに教えていただいたのは、すりおろして製氷皿で冷凍してキューブ状のすりおろし生姜を作ると便利という話です。素晴らしいです。これならせっかく買った生姜を有効に使い切れます。

    もう一つ便利なのは、有機野菜(一休温泉近くの八百屋さん)などに売ってある粉末状の生姜です。漢方の世界では乾燥させた生姜を粉末にしたものを生姜末(しょうきょうまつ)と呼びます。薬理作用もしっかりあって、保存性もよく痛みませんから重宝します。

  • バスの中 こうべを垂れる スマホ首

    バスや電車に乗って周りを見渡すと8割くらいの人がスマホをいじっています。みんな首を垂れてうつむいています。この姿勢は首から肩の筋肉に相当な負担をかけます。なぜなら頭は背骨の真上にバランス良く乗っていないといけないのに、うつむいているせいでその重量を背中の筋肉が引っ張り続けないとバランスが取れないのです。当然、首や肩のコリがひどくなります。

    ボーリングの玉ほどもある頭の重量はブロックを積み上げたような背骨の頂上にあり、頭の重心が背骨に乗っていないと筋肉に負担が来ます。それを意識して頭の位置を首や肩の筋肉にとって一番リラックスできる位置に持ってくるようにすると肩こりが取れます。私は、歩く時やバスに乗っているときは特にそういった頭の重心を意識します。おかげで滅多に肩は凝りません。最近iOSがあたらしくなり、スマホ画面をみている時間が表示されるようになりましたね。私の今週の平均は1日あたり1分でした!

    猫背で首が前に出てしまう人にオススメなのは、リュックです。リュックを担ぐと自然と胸を開いた体制になり姿勢が良くなります。ウォーキングの際には軽くていいのでリュックを担ぐといいと思います。一方、姿勢にとって良くないのはたすき掛けのバックです。片方の肩に重みがかかり、当然背骨が横に曲がります。最近たすき掛けのバックは流行っていますが、注意が必要です。女性の持つショルダーバックもたすき掛けではないですが、同じです。

    実るほど こうべを垂れる 稲穂かな: 今年は台風も多かったですが、コメは豊作のようです。

  • 仕事中急いでも走るな

    また連休ですね。いかがお過ごしですか?風の強かった台風も過ぎていい天気ですが、気温が上がって暑いくらいです。体育の日ですから、運動会などもあちこちで開催されているようです。もともと体育の日は前の東京オリンピックの記念日だったと聞いています。それなら2020年の東京オリンピックも10月にすれば暑さ対策もあまり心配ないと思うのですが、なぜ真夏の一番暑い時にあるのでしょうか?

    ところで、私は週末に1度は外食します。行くのは近所の中華料理屋さんだったり、上通付近の沖縄料理屋さんなどです。こういう店に行くと、たいていカウンター席に着きます。日頃の癖で、職員の配置、厨房の人数など見渡します。そしてそれぞれの職員さんたちの働きぶりをチェックします。私が今のクリニックを開業する前に働いていた病院で、いつも運営会議で注意していたことがあります。それは、「職員は忙しくても走るな!」ということです。

    例えば中華料理屋さんで、注文が殺到すると厨房は殺気立っています。中国語で指示が飛び交います。しかし、もしも出来上がった料理をウエイトレスさんが厨房の雰囲気をそのまま<殺気立った感じで>走るように配膳してきたらどうでしょう。雰囲気はだいなしです。病院も、とにかく裏方は忙しいのですが、命をあずかる仕事ですから走ってはいけません。二重三重にチェックして間違いなく確実にこなすのが第一です。急いですべき仕事と、急いではいけないところがあるのです。幸い今のクリニックでは相当忙しいにもかかわらず職員さんたちは走らず笑顔で仕事をしてくれています。私の経営方針をよく理解してくれていて、私も大満足です。

    県庁 県議会棟

  • 痛風治療

    痛風発作で足などの関節を腫らして痛くて歩けないという患者さんは年中来院されます。突然痛みが襲うようですが、一度かかると何度も繰り返すようで、だんだんまた来そうだというのがわかるようです。当院は、どういうわけか毎日のようにそう言った患者さんが来院されます。痛風発作では、通常の痛み止めに使うロキソニンぐらいではなかなか治りません。治療には工夫が必要です。今日は、そういった痛風治療の勉強会があり、参加してきました。

    3時間にも渡る長い講演でしたが、基本的なところは通常私が実践している通りでした。これを確認できただけでも参加した会がありました。面白いもので医学の中にも流行りがあり、一時期は血圧関連、最近は糖尿病関連がホットです。なぜかというと、新しい治療法が開発されて新薬が出ることでそれを製薬会社が大々的にアピールするからです。一方、痛風のようなテーマは滅多に講演会がありませんから、貴重な勉強の機会でした。

    ご存知のように痛風は尿酸が上がると起こります。尿酸は以前は肉などの食べ過ぎ、つまり贅沢病と言われていました。それは正しいのですが、もっと関連するのはお酒です。ビールのプリン体が悪者にされています。それも正しいのですが、プリン体が入っていない日本酒や焼酎などどんなアルコールでも尿酸は上がります。飲み過ぎには注意しましょう。