むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 市民体育館で運動

    せっかくの連休ですが一日中雨でした。私は通常土日の休みにはブログ用の花の写真撮影も兼ねてウオーキングをしますが、この週末はできませんでした。朝から雨が降り続くため何をしようかと考えた挙句、水前寺の市民体育館へ行って見ました。ここにトレーニングジムがあるとは聞いたことがあったのですが、行くのは初めてです。行って見てわかったのですが、ジムと更衣室は全く別のところにあります。体育館内の共同の更衣室兼ロッカールーム兼シャワールームでまず運動用の格好に着替えます。外履きと別に運動用の内履きの持参が必要です。その後、ジムへ行くと自動販売機があるので、使用チケットを300円で買います。そのチケットにタイムスタンプがあるので、2時間を限度に自由にトレーニングできます。(体育館のホームページを見ても、このような利用案内がないので、困ります)

    私は以前ホリデーというスポーツジムのメンバーになっていました。そういう施設だと、機械を使った筋トレ、ランニングやステップマシン、エアロビのようなインストラクター付きのプログラム、水泳、温泉など全部自由に利用できて毎月1万弱です。とても充実していていいのですが、週1回くらいでは元を取りません。元を取るため無理してでも毎日行くというモチベーションがあれば、それでもいいでしょうが、今の私にとっては時間的に難しいのです。

    そこで今回の市民体育館ですが、自宅から5分ですからいつでもいけます。設備はホリデーに比べれば子供騙し的に小さいですが、300円で入会手続きも何もいらないので、悪くないです。今日は1時間ほど色々運動してカチカチだった肩こりがほぐれました。これだけでも行った甲斐がありました。

  • コンビニでタンパク食

    私の食事指導はほとんどの人に炭水化物の制限とタンパクを多く取ることを勧めています。これは、糖尿病や食後高血糖の人はもちろんですが、うつやパニック障害の人も同じです。腎機能が悪くてタンパク制限をするように言われている人は仕方ありませんが、それ以外の大抵の場合は、この食事法でいいとおもいます。

    一番問題なのが、食事を作る暇がなかったとか、食欲がないからという理由でコンビニのおにぎりや菓子パンで済ませている場合です。このような食事では、カロリーはあっても栄養はありません。筋肉や脳に必要な栄養は炭水化物からは取れません。そんな食事では体も心もどんどん弱っていきます。

    そこでコンビニのメニューですが、見渡すといいタンパク源がたくさんあります。まずはおでんです!今からの季節、どこのコンビニでも買えますから、ぜひ卵を2つほどたべてもらいたいです。今ローソンでは1個70円です。スジもいいですね。サラダのコーナーでは、サラダチキンがたくさんあります。スモークとか、フレンチなどいろんな味付けであります。またサラダチキンをカットして野菜サラダにトッピングしたものもあります。小腹が空いた時はチーズです。6ピースチーズなんて最高です。あと、レジ横には最近は焼き鳥が売ってあります。これを2ー3本食べるだけでも結構なタンパク質が取れます。このように、ちょっとした心がけで、200ー300円以内で十分なタンパク食ができますよ。

  • 新しい健康常識

    「この差ってなんですか」というTBSの番組予告(9月25日放送分)を見ていたら、面白いことを言っていました。疲れた時に甘いものを食べるーは間違い。甘いものを食べるほど疲れる。もう一つ、食べた後はゆっくりしたほうがいいーは間違い。食後は運動したほうが良い。

    どちらも非常に大切なことです。私も毎日患者さんにそのことをアドバイスしています。甘いものを食べると、一瞬脳内には幸せホルモンが増えて気分は良くなりますが、すぐにそれはおさまります。甘いもので血糖を一気に上げると、その後体からは血糖を下げるインスリンというホルモンが出てきて血糖は下がりますが、反動で下がりすぎることがあります。低血糖を起こすと最初よりきつくなります。また、日本人は日頃ご飯(炭水化物)を主食としているためビタミンB1が欠乏状態にあり、過剰に摂取した甘いもの(炭水化物)はうまくエネルギーに変換されず、体内に乳酸としてたまってしまいます。これは肩こりや筋肉を引き起こしてしまいます。

    食後の運動は、特に食後高血糖の人にオススメです。健康診断で空腹時の血糖を測ればさほど高くない場合でも、食後の任意の時間に採血するとなんと200近い血糖だった、ということがあります。なかなか空腹時だけ測っていても気がつかない食後高血糖です。血糖の上がり下がりの振れ幅が大きいと血管のストレスとなり心筋梗塞などのリスクとなります。この食後1ー2時間の血糖が上がるタイミングに運動をすることで血糖の上昇を抑えることができます。走ったりする必要はなく、ゆっくり歩くだけでも効果は期待できると思います。ぜひこの番組を見て確かめたいと思います。

  • 匂いと認知機能

    匂いがわからないとのちに認知症になる、とまことしやかに言われています。それを過剰に心配して来院される方もありますが、それは必ずしも正しいとは限らず、心配しすぎても仕方ありません。例えば花粉症や副鼻腔炎で鼻に慢性的な炎症がある場合、鼻にある嗅覚神経にもダメージがきて匂いがわからなくなるということはざらにあります。これは認知症と全く関係ない話です。

    認知症で匂いがわからなくなるのは嗅覚神経が脳に直結しており、認知症で問題になる海馬(脳の記憶と関係した部分)の萎縮と嗅覚の鈍麻に関連があるらしいのです。それなら記憶と匂いが関連しているというストーリーは正しいかもしれませんが、その逆は必ずしも真ではありません。つまり、嗅覚が低下している原因の一つとして認知機能低下が関連するということはあるかもしれませんが、それ以外にも原因があるわけなので、1対1の密接な関連があるわけではないのです。

    ただ、匂いがするにしろしないにしろ、認知症は若いうちから意識して予防しないと遅れてしまってはどうしようもありません。血圧とコレステロール、血糖を管理することは必須です。頭に良いとされるビタミン類やEPA, DHAなどの脂肪はきちんと取っておくこと。心房細動などの不整脈はきちんと治療すること。運動をして筋力低下を避けること。テレビなどをボーと見る受け身生活習慣を改め、本を読む、新聞を読む、人と会話するなどアクティブな生活をすることが大切です。

  • 大雨とコレステロールと

    熊本は100ミリの大雨でした。ちょうど昼過ぎ往診に出かける際にはバケツをひっくり返したような大雨でした。至る所で側溝の水が溢れ冠水しています。それでも今日はクリニック近くの訪問だったため、渋滞にはまったりせず昼休みに滞りなく訪問診療をすることができました。ランニング用ウインドブレーカーを雨合羽代わりにきたのですが、帰ってきたらずぶ濡れでした。

    数年前までは新築を設計する際に50ミリまでの大雨には耐える設計ですとか、自信満々に言っていました。それがこのわずか数年で常識を超える事態となりました。ちょっと降れば50ミリ、70ミリは当たり前、100ミリも想定内という感じです。当クリニックは大きな屋根が印象的なデザインですが、その大屋根の雨を処理する排水には巨大なパイプを入れてあります。もちろん今日の100ミリの雨もどうってことありませんでした。ニュースでも50年に一度の大雨とかいう表現がしょっちゅう聞かれるので、これまでの50年とこれから先の日々は同じと考えてはいけません。

    このことを考えていると頭に浮かぶのは女性のコレステロール値です。50歳くらいまではほとんどの人は低いのですが、更年期を境にコレステロールはどんどん上がり始めます。最初の50年とその先は別の人生のようです。同じものを食べて同じだけ運動してもコレステロールは上がってしまうので、どうしようもありません。昨日NNTの話を書きましたが、女性の高コレステロール血症を男と同じ基準で治療すべきかは議論のあるところです。