むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 新しい健康常識

    「この差ってなんですか」というTBSの番組予告(9月25日放送分)を見ていたら、面白いことを言っていました。疲れた時に甘いものを食べるーは間違い。甘いものを食べるほど疲れる。もう一つ、食べた後はゆっくりしたほうがいいーは間違い。食後は運動したほうが良い。

    どちらも非常に大切なことです。私も毎日患者さんにそのことをアドバイスしています。甘いものを食べると、一瞬脳内には幸せホルモンが増えて気分は良くなりますが、すぐにそれはおさまります。甘いもので血糖を一気に上げると、その後体からは血糖を下げるインスリンというホルモンが出てきて血糖は下がりますが、反動で下がりすぎることがあります。低血糖を起こすと最初よりきつくなります。また、日本人は日頃ご飯(炭水化物)を主食としているためビタミンB1が欠乏状態にあり、過剰に摂取した甘いもの(炭水化物)はうまくエネルギーに変換されず、体内に乳酸としてたまってしまいます。これは肩こりや筋肉を引き起こしてしまいます。

    食後の運動は、特に食後高血糖の人にオススメです。健康診断で空腹時の血糖を測ればさほど高くない場合でも、食後の任意の時間に採血するとなんと200近い血糖だった、ということがあります。なかなか空腹時だけ測っていても気がつかない食後高血糖です。血糖の上がり下がりの振れ幅が大きいと血管のストレスとなり心筋梗塞などのリスクとなります。この食後1ー2時間の血糖が上がるタイミングに運動をすることで血糖の上昇を抑えることができます。走ったりする必要はなく、ゆっくり歩くだけでも効果は期待できると思います。ぜひこの番組を見て確かめたいと思います。