むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • ソウルへ弾丸トラベル

    開業の準備からこれまでほとんど熊本を離れることもできず、仕事仕事の毎日でした。しかし、この様な生活も長く続くとだんだん息が詰まってきます。街で飲み歩く趣味もないので、ほとんどクリニックと自宅の往復の毎日です。そんな生活を見て、患者さんや製薬会社の人からは、ちゃんと息抜きしていますか?と聞かれます。考えればほとんどしていませんでした。自分の趣味を考えると、写真と旅行です。写真はいつも近所をウォーキングしながら撮っていますが、それだけです。久しぶりに旅行ぐらいしたいな、と思い立ちました。

    この週末が連休だと気づいたのが先週の水曜日でした。その夜に楽天トラベルでいろいろ見ていたら福岡ーソウル間の飛行機が往復2万2千円(燃料サーチャージその他の手数料をすべて含めて3万円)、ソウルの4つ星ホテルが8000円です。なんと東京に行くより安いです。ポチッと予約ボタンをクリックして、行ってきました。1泊2日の弾丸トラベルです。ソウルは5−6年ぶりですが、ソウル駅、南大門、明洞(ミョンドン)、江南(カンナム)あたりはほとんど地図を見なくても歩けます。一度行ったことがあるので土地勘はあります。

    結局、2日で歩いた距離はなんと40キロ。62000歩でした。馬鹿みたいに歩きまわり、食べ歩きました。2日で食べたのは、タッカルビ、海鮮チヂミ、冷麺、揚げ餃子、海老シュウマイ、ジャジャ麺、牛肉粥、ビビンバ、栗マッコリ(栗風味のどぶろく)、タコベル(メキシカン)など。韓国を満喫してきましたニダ。

     

    南大門市場、ソウル

  • アーユルチェア

    当院では鍼治療や電気治療(低周波治療器)などをやっていますので、腰痛の患者さんもたくさん来院されます。整形でリハビリなど受けたけどあまり改善しないという場合は、鍼や漢方も試す価値ありです。私も腰痛があり、以前は腰痛ベルトが手放せませんでした。循環器内科医は心カテ(心臓カテーテル検査)を行うのですが、患者さんの心臓の血管を造影するため一日中レントゲンを被爆します。被爆は発がんなどのリスクが有るため体を被爆から防御するために驚くほど重い鉛でできたプロテクター(エプロンのようなもの)を着て仕事をします。これが腰に来ました。

    長時間座って仕事するのも腰痛の原因となります。なんとかしないと、と思って買ったのが「アーユルチェア・メディカルシート」という椅子です。坐骨で正しく座る習慣をつけるよう設計された座椅子で、通常使っている椅子に乗せるだけで腰痛対策になります。

    正しく座ると背筋もピンと伸びて背骨にかかる力も最小限となります。一方、ダラッとした座り方をすると猫背になり、背骨も前屈して曲がってしまいます。不思議なもので、変な癖がつくとそのようなダラッとした座り方のほうが楽に感じるかもしれません。矯正するなら早いに越したことはありません。(参考までにアーユルチェアの情報を貼っておきます→)

    https://www.amazon.co.jp/dp/B00YMZOQ5E/ref=asc_df_B00YMZOQ5E2565579/?tag=jpgo-22&creative=9315&creativeASIN=B00YMZOQ5E&linkCode=df0&hvadid=204382051858&hvpos=1o1&hvnetw=g&hvrand=3615460398774492155&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=1009752&hvtargid=pla-454861792782

     

  • バランスよく歩く

    通勤で毎日1万歩歩いています。ほとんど毎日同じスニーカーで歩くのですが、ついに靴が壊れてしまいました。そんなに古くはないのですが、その靴で歩くと靴ずれになりそうなので、買い換えることにします。このように使い古した靴を捨てる前に、チェックしていただきたいことがあります。それは、靴底の減り具合です。左右均等にすり減っていますか?めったに左右均等という人は少ないと思います。多少なりとも左右差があるものです。

    上半身は左右均等にはできていません。たいてい利き腕の右が発達しています。一方、内臓は心臓がやや左、肝臓が右にあります。このような、上半身のアンバランスさが骨盤にかかってきます。その結果、歩くときの左右差となります。整体で骨盤がゆがんでいると言われることとがあります。骨盤の歪みは腰や膝の痛み、ひいては肩こりなどいろんな症状を呈してきます。日頃から左右のバランスを気をつけないといけません。

    私の場合、診察のとき机(パソコン)に向かって左側に患者さんが座るので、一日中体を左に捻っています。このような仕事絡みの体のバランスの悪さはどうしようもありません。仕事のない時間帯に矯正するしかありません。私の矯正タイムは毎日の徒歩通勤です。左右の足のバランスに気をつけながら歩くことでバランスが矯正されます。バランスをとるため、荷物はリュックにして手にはあまり持たないようにします。

     

  • 風邪をビタミンで治すには

    今年もインフルエンザの季節となりました、当院では毎日10人以上インフルエンザ確定患者さんが出ます。そのような患者さんには抗インフルエンザ薬を使います。やはり使ったほうが経過がよく楽に治ります。しかし、インフルエンザでなかった(通常の風邪の)場合は特にこれといった治療法はありません。喉の炎症止め、咳止め、鼻炎の薬、解熱剤などを組み合わせて使いますが、いずれも対症療法です。

    先日、そのような風邪の患者さんに風邪薬を処方しましょうとお話ししたら、ビタミンで治したいと言われました。そう、この方は私のブログを熱心に読んでいただいているのです。日頃から私の推奨する健康法をいろいろ実践されており、これ以上あまり言うことはないくらいです。ただ、お話していて一つ補足しないといけないと思ったことがあったので、書いておきます。それは、ビタミン剤の量の話です。

    通常、健康を維持するためのビタミンCは1500−2000mg程度です。これは、普通の生活をしていて発生する活性酸素を消去するのに必要な量です。一方、風邪などの際には喉などで炎症が起こるので、通常の10倍以上活性酸素が発生します。そこで、ビタミンの必要量も上がってきます。経験的には3g以上、できれば5gから10g程度は必要になります。コンビニなどにはC1000(ビタミンC1000mg含有)とかありますが、1000mgは1gですから、その5から10倍を必要とするのです。これは、ドリンクなどでは無理です。高用量サプリをおすすめします。ちなみに私が飲んでいるのはアメリカのNOW社のC1000(1錠1000mg)です。また、ビタミンCをたくさん取るときはビタミンEを必ず併用してください。理由は割愛しますが、少なくともEを600単位は取るようにしてください。そうすれば、風邪をビタミンで治療できます。

  • インフルエンザの治療の選択肢

    インフルエンザが急増しています。注意報レベルですが、警報レベルまでもうわずかです。検査はかなり感度が高くなっていますが、熱が出てすぐに来院されても正しく出ません。解熱剤などを使いながら少なくとも半日は様子を見てから来院頂けたらと思います。家族がインフルエンザと確定している場合、検査で陰性と出ても状況から考えると別の風邪の確率は低いと考えます。そのような場合は、症状確定(インフルエンザの症状が典型的で感染経路も明確な場合、検査の結果にかかわらず臨床的にインフルエンザと診断)します。そのような場合、当院ではタミフルの処方を行っています。

    今年はタミフルのジェネリックが出て、インフルエンザの治療がかなり安くなりました。これは朗報です。一方、初日に1回飲むだけで治療が終了する新薬も出てきています。そちらは新薬ですから値段は高いのですが、1回でいいという利便性があります。ただ、もし飲んだ後吐いてしまったとか、飲もうとしたけど落としてしまったとか、そんなときはどうしようもなくなります。5000円がパーになります。それを考えると、タミフルは5日間飲むので、リスクが分散されます。また、初日に1回吸入すれば良い吸入治療薬もあります。

    吸入は肺の局所投与なので、妊婦さんや授乳中の患者さんにメリットがあります。一方、きちんと吸えない高齢者や小さなお子さんでは効果が担保できないので、内服のほうがいいかと思います。また、点滴を1回するだけで治療が完了するインフルエンザ治療薬もあります。高齢者などのハイリスク患者さんや受験生などにおすすめです。このように、今年はインフルエンザの治療の選択肢がぐっと増えました。適切なタイミングで検査して、適切な治療を受けることをおすすめします。

    菜の花に蜜蜂🐝、春ですね?