むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 風邪をビタミンで治すには

    今年もインフルエンザの季節となりました、当院では毎日10人以上インフルエンザ確定患者さんが出ます。そのような患者さんには抗インフルエンザ薬を使います。やはり使ったほうが経過がよく楽に治ります。しかし、インフルエンザでなかった(通常の風邪の)場合は特にこれといった治療法はありません。喉の炎症止め、咳止め、鼻炎の薬、解熱剤などを組み合わせて使いますが、いずれも対症療法です。

    先日、そのような風邪の患者さんに風邪薬を処方しましょうとお話ししたら、ビタミンで治したいと言われました。そう、この方は私のブログを熱心に読んでいただいているのです。日頃から私の推奨する健康法をいろいろ実践されており、これ以上あまり言うことはないくらいです。ただ、お話していて一つ補足しないといけないと思ったことがあったので、書いておきます。それは、ビタミン剤の量の話です。

    通常、健康を維持するためのビタミンCは1500−2000mg程度です。これは、普通の生活をしていて発生する活性酸素を消去するのに必要な量です。一方、風邪などの際には喉などで炎症が起こるので、通常の10倍以上活性酸素が発生します。そこで、ビタミンの必要量も上がってきます。経験的には3g以上、できれば5gから10g程度は必要になります。コンビニなどにはC1000(ビタミンC1000mg含有)とかありますが、1000mgは1gですから、その5から10倍を必要とするのです。これは、ドリンクなどでは無理です。高用量サプリをおすすめします。ちなみに私が飲んでいるのはアメリカのNOW社のC1000(1錠1000mg)です。また、ビタミンCをたくさん取るときはビタミンEを必ず併用してください。理由は割愛しますが、少なくともEを600単位は取るようにしてください。そうすれば、風邪をビタミンで治療できます。