むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 午後の眠気をふっとばす方法

    スマートウォッチをつけ始めて丸一日がたち、1日分のデータが取れました。睡眠時間、睡眠の質、歩数、消費カロリー、血圧変動、脈拍変動などです。一日の変化を見ると面白いです。グラフになって出てきます。朝起きてすぐは血圧が少し上がっていますが、すぐに落ち着きました。車の運転中は脈拍が少し早いこともわかりました。

    もう一ついいのは、携帯に着信があると、時計の画面に誰から電話がかかってきたかが表示されることです。また、携帯がなっている間ずっと時計が振動してくれるので、急いでバックの中を探します。私は仕事柄携帯の音を消していることが多いので、たいていかかってきた電話に気づかず半日遅れとか、数日遅れで着信履歴に気づきます。この時計では携帯をマナーモードにしていても着信が直ちにわかるので便利です。それから、ショートメールも画面に表示されます。誰から来たメッセージかだけでなく、メッセージが表示されるので、携帯を取り出さなくても読めます。何万円もするアップルウォッチでなくてもここまでできれば上出来です。

    ところで、中鎖脂肪酸ときいてなにを連想しますか?ヘルシーリセッタという調理油がありますね。これは中鎖脂肪酸を強化してあります。最近流行りのココナッツオイル、MCTオイル、そしてバターに含まれる油などは中鎖脂肪酸です。体で燃えやすく、蓄積しませんから太りにくいと言われています。また、糖質制限しながらこれらの油をとるとケトン体ができて頭脳明晰となり、認知症にも有効とされています。昼ごはんの後眠くて仕方ないという人は昼ごはんを抜くか、昼は卵焼きなどタンパク質だけ食べて、米、パン、麺などの炭水化物を食べないこと。そして、コーヒーや紅茶にココナッツオイル、バター、MCTオイルなどを入れて飲むと午後も頭が冴えてがんばれますよ。

  • スマートウォッチを買ってみました

    日曜は朝から地域医療センターの当番で救急外来をしましたが、胃腸炎ばかり何人も来ました。それでも、インフルエンザのシーズンみたいな忙しさはなくのんびりした外来でした。このところずっと忙しかったので、やっと一息です。昼過ぎには当番も終わって帰宅しましたが、自宅は気がつけば草が伸び放題でしたから、草取りをしたり洗濯をしたりして、その後は動植物園までウォーキングしました。春の陽気を満喫しました。

    先日、スマートウィッチは進化しているという話を書きました。それは、患者さんに見せてもらったのをただ感心して見ただけだったので、実際に買ってみました。定価は15000円位ですが、アマゾンで3900円ほどでした。メーカーもきいたことないですが、たぶん中国製でしょう。使ってみると、iPhoneとの同期はあっという間にできるし、設定なんてなにも難しいことはありません。試しに血圧を測ってみたら、腕がギュッと閉まることなく、1分も経たないうちに血圧が表示されました。精度を確かめるため、すぐに上腕タイプの血圧計で測り直したところ、ほとんど同じ数値でした。びっくりです。

    一日つけて犬の散歩などしたら、夕方には1万歩に達しました。腕時計がブルっと震えて優勝カップの絵が表示されました。たったそれだけですが、なんか達成感があって嬉しかったです。健康管理に本当にいいですね。携帯のアプリで確認すると30分毎に歩いた歩数、距離、カロリー、脈拍数、血圧などが表示されます。これだけの機能がついていて3900円なんて日本製では真似できないと思います。感心しきりです。

    下江津湖遊歩道にて

  • スマートウォッチは劇的に進化している

    朝、温度計は1.5度を指し、クリニックの周辺の畑では霜が降りていました。寒い朝でした。昼にはポカポカと素晴らしい陽気で、訪問診療の車では冷房を入れるほどでした。しかし、夜になると天気予報通り雷雨になりました。最近天気予報の精度がすごくて驚かされます。ただ、雨はすぐに上がって、きれいな星空となりました。目まぐるしく天気が変わるのも春の特徴ですが、体がついていかないで頭痛やめまいなどを起こしやすい季節です。漢方では苓桂朮甘湯などがおすすめです。

    先日、仕事中に意識を失ったという患者さんが来られました。倒れたときのことは全く覚えておらず、気がついたら救急病院だったそうです。しかし、その患者さんはなにも覚えていなくても、文明の利器がいろいろなデータを残してくれていました。それは、「スマートウォッチ」です。腕にはめたブレスレットのような時計ですが、10分おきの心拍数、歩数、活動量(カロリー)などいろんなデータが記録されてており、携帯(スマホ)のアプリを起動すれば、倒れた時の様子がバッチリわかりました。歩数がゼロになったところが倒れた時刻です。そこから体が動いたとき救急隊が到着したものと思われますから、何分ぐらい意識を失っていたかが如実にわかります。また、その時の心拍数から、不整脈だったどうかとか、ショック状態ではなかったかとか、いろいろ推察されます。とても参考になり、驚きました。アマゾンで調べるとこの時計は4000円からお釣りが来ます。

    これだけの機能があり、さらには携帯に着信やメールがあれば、ブルっと教えてくれるし、睡眠の深さなどもモニターできます。これからの時代、持病のある人は是非こういう腕時計をしていてほしいものです。生体モニター機能というのがいかに有用か思い知らされました。新しいものでは、血圧も測れるようですよ。

    浮島神社 

  • 漢方の講演

    木曜は診療が終わったらすぐに講演にでかけました。いつもは漢方の中級から上級編の講演をするのですが、今回はその周辺の話をしました。私が最近熱中している分子栄養学の話です。漢方で病態を把握して治療しても必ずしもうまくいきません。その背景には少なからず栄養の問題があるからです。

    今の日本に住んでいて栄養失調なんて、と思うかもしれませんが、みんな多少の栄養不足はあるのです。特に、子育て中のお母さんや仕事が多忙を極めて食事の時間もままならないビジネスマンの皆さん栄養不足には十分注意していただきたいと思います。こういう人が陥りやすいのは炭水化物(パン、麺、おにぎりなど)に偏った食事です。ビタミンと蛋白が圧倒的に不足しています。気がつくと、不眠、不安、倦怠感など出てきますが、忙しかったのが原因でなく、ちゃんと食べていなかったことが悪いのです。

    時間がない場合、コンビニでも焼き鳥やサラダチキンなど肉類をとること、おでんで卵を食べること、サンドイッチでもサラダ系でなくたまごサンドや照り焼きなどの蛋白をしっかりとることです。食事を疎かにするといつかツケが回ってきます。こればかりは漢方では治りません。気をつけましょう。

    浮島さん

     

  • 食事制限ではなく食べて治す時代です!

    今日は、公立高校の合格発表でした。うちは受験も終わり平穏な日々ですが、皆さん、いかがでしたか?高校が決まるまではハラハラ・ドキドキのことと思います。患者さんのお子さんやお孫さんも進学が決まりましたとお喜びの報告が続々とあっています。春はすぐそこですね。

    先日、健康番組を見ていたら、中性脂肪を下げる食材として、豚肉が取り上げられていました。これは、今までの健康常識をくつがえすびっくりネタです。おそらく、病院の糖尿病教室などで栄養指導を受けると、脂質異常の患者さんには肉などの脂身は避けるように指導されると思います。実はそれがまちがいだったとは、きっと栄養士さんたちは信じてくれないことでしょう。番組では1週間豚肉メニューを食べ続けた結果、中性脂肪はきっちり下がっていました。食べ方としては、しゃぶしゃぶとかソテーとかありますが、おすすめは豚汁だそうです。肉汁を逃さず全部いただくのがポイントです。

    中性脂肪を下げる食材として豚肉以外では、えごま油、亜麻仁油、魚の油(EPA/DHA)などがあります。これらを積極的にとることで中性脂肪は下げることが出来ます。以前なら、脂質異常症だから油ものは食べるな、といっていましたが、今やいい油成分を積極的に食べて治す時代です。これまで栄養学には科学的根拠なく信じられてきた迷信みたいなのがたくさんあります。やっと科学の光があたってきましたが、今の所頼りになる情報は病院の栄養士でからではなくテレビや雑誌でしか手に入らないと思います。

    嘉島の浮島神社