むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 人生は自分が主役

    先日なにげに見始めた韓ドラがよく見たら74話まであるのに気づいてビビった、という話を書きました。今日もジムでランニングをしながらそのドラマを見たのですが、なるほどーと思いました。なぜこんな長編になるのかがわかりました。ある出来事を巡って登場する人物が数名います。もちろんそれぞれに家族があり、それぞれに仕事があります。どの人にフォーカスするかで主役が変わってきます。通常のドラマでは一人か二人が中心となってそれ以外は主役を盛り上げる役割です。しかし、現実はそんなことはなく、自分の人生は自分が主役であり、他の人は他の人でそれぞれが自分が主人公の人生劇場をおくっているわけです。この大作のドラマは、そういったそれぞれのキャストにフォーカスしながら主役が時間ごとにいれかわります。これこそ本物の人生劇場です。皆自分の人生を頑張って生きており、そういった人どうしがたまたま縁あって一緒に働いたり結婚したりするわけです。

    私は、両親にとっては子供であり、子供にとっては父親であり、妻にとっては夫です。職場ではスタッフにとっては院長であり、患者さんにとっては主治医です。ゴンにとっては散歩友達あるいはご主人さま。スーパーに行けば一人の客です。それぞれの状況で私は主役を演じているつもりでも他の人にとってはただの脇役です。時々、人の人生劇場における自分の立場をとても気にしすぎる人がいます。変に見られていないか、おせっかいとかでしゃばりと思われないか、などとあれこれ心配します。そんな必要ありません。自分の人生は自分が主役であり、自分をどう演出するか、脚本をどうするか、この場面は積極的に動くとか動かないとか、思ったとおりに演じればいいのです。

    ただし、思ったとおりとはいえ、社会で大勢の人たちと一緒に生活をしているからには社会のルールを守らないといけません。国には法律があり、職場にも就業規定があります。当然、ルールや道徳を守りながら自分を演出することが大切です。ルールを守らないとどうなるか。ときには一瞬得したように見えることもあるかもしれませんが、長い目で見るとそのせいで事故にあったり信用を失って社会での立場が悪くなったりします。ではどうすればいいか、簡単に表現すると、いつもニコニコ朗らかに。周りの人とは仲良く。そして仕事は喜んで一生懸命にすることです。それに尽きます。