むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 今度の日曜は当番医です

    12月15日(日)は休日当番医です。まだインフルエンザは大流行とはいきませんが、先週くらいからちょくちょく見られるようになってきました。どちらかというと胃腸炎のほうが多いように思います。今度の当番医(内科系)は、リストを見ると東区は当院だけのようなので、十分診療体制を整えておきたいと思います。今回は当院開院以来初めて臨床検査技師さんを臨時で雇います。当番医には採血やインフルエンザの検査などがとても多くなるので、検査専門のスタッフがいると心強いと思います。

    日本の会社はエクスパート(専門家)よりも総合職(なんでも屋さん)が重宝されます。せっかくある分野で専門知識やスキルを手に入れても、数年で配置換えや転勤となり違う職種に回されます。その結果、同じ会社に長く務めると一通りのことは何でもできるマルチな人材となります。しかし、これはアメリカなどでは全く評価されません。アメリカでは専門を究めることこそ素晴らしいことと考えられ、給料も上がります。例えば、事務職が掃除もするとか、看護師が検査技師の仕事もするというのはアメリカではありえません。そして、労働生産性はG7の中で日本は最下位となってしまっています。

    日本は労働人口の減少でどの職場も極端な人手不足です。少人数なので一人あたりに期待される仕事量は多いし、マルチタスクを強いられます。「それは私の専門でないのでできません」とは言いづらく、何でもさせられるわけです。こういった職場環境は今後も人口が減り続けるので、解消されるとは思えません。ただ、アメリカのように専門職に専門性を極めた仕事をしてもらったほうが生産性が上がることは明らかなので、できるだけスタッフの数を増やしてそれぞれの専門に専念してもらうことこそ真の働き方改革だと思っています。