むらかみ内科クリニック

院長ブログ

BLOG

  • 心不全の研究会

    夕方仕事が終わってから医師会の心臓検診班会議に出席し、そのまま心不全の研究会に参加しました。通常こういった心不全の研究会といえば、循環器内科のドクターが勢ぞろいするのですが、今日の会は心臓外科の先生も参加するジョイントのミーティングでした。

    講演の内容もさることながら、国立病院勤務時代の同僚の先生たちや、済生会の先生たちとお会いして懐かしく話しをする機会を得ることができて良かったです。こういった交流がいちばん病診連携として有用です。患者さんを頼んだり頼まれたりするのに、こういう会で直接会っておくと話がスムーズです。

    心不全とは、心臓のポンプとしての機能が低下して息切れしたり手足がむくんだりする病気です。心筋梗塞のように心臓の血管が詰まる病気から始まるものや、高血圧の治療をせずにほったらかしにしておくことで心機能が低下するものなどがあります。私がアメリカのテキサスに留学していた時に、病棟回診で聞かされていた心不全の原因の一つにシャーガス病という寄生虫の感染があります。メキシコのような亜熱帯に国境を接するテキサスでは必ず心不全の鑑別診断として上がっていたのですが、日本ではほとんど話題にもなりません。

    水前寺の「ろうきん」前にて