むらかみ内科クリニック

院長ブログ

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  • 脳疲労を治すには

    日曜朝はTBSの「健康カプセル!ゲンキの時間」を見ることにしています。今日のテーマはスマホ中毒は脳疲労を起こすという話でした。何か仕事や調べ物などでスマホを使うのは仕方ないとして、暇つぶしにダラダラとスマホを使うのは健康によくありません。番組で言っていたのは、スマホの画面には文字情報だけでなく、色情報、写真、広告などいろんな情報含まれ、それらが一気に頭に入ってきて脳の処理能力を超えてしまうそうです。そうすると、頭の中は情報過剰でちゃんと考えられなくなったり、ものを覚えられなくなったりします。

    私のクリニックに来院される患者さんもこのような症状の人が多数います。しかも、スマホが原因ではありません。仕事が忙しすぎるとか、仕事や家庭の悩みが多すぎて頭で処理できない状態になっているのです。中には物忘れが多くなったとか、さっき言われたことを覚えていないので、やばい気がしたといって来院されます。

    番組では、自然の中でリラックスし、スマホは触らないようにする。裸足で地面に立ってみる(アーシング)。単調なリズムの運動をする。そして、焚き火をボーと眺める。このようなことをすると脳が休まるということでした。しかし、忙しいわたしたちはなかなか田舎の自然の中で焚き火を眺めたりする暇がありません。実は、この脳疲労に対してよく効く漢方があります。四物湯や十全大補湯、抑肝散加陳皮半夏などです。

  • 虫歯予防その3

    先日、歯磨きをした後にうがいをしないと虫歯が激減するという方法(イエテボリテクニック)をご紹介しました。ためしてガッテンでやっていたので、早速そのやり方を実践してみているのですが、通常の歯磨き粉ではどうしても口にあわが残って気持ち悪い。慣れたので我慢出来ないことはないのですが、イマイチです。そこで、研磨剤や発泡剤を含まないが、フッ素はちゃんと含むという歯磨き粉を注文して、今日届きました。ConCool (コンクール)という名前のジェルタイプのものです。すぐに開封して磨いてみました。歯磨き中も泡は立ちません。また、研磨剤を含まないのでザラザラしないし、電動歯ブラシで磨いても歯のエナメル質を傷つけません。磨き終わって、口の中にたまったつばを一度だけ吐き出すと、さっぱりです。全く気持ち悪さが残りませんでした。これならイエテボリテクニックなんて快適にできます。やっぱり、発泡剤入りではうがいしたくなるのは当たり前です。

    あとは、ちょっと心配しているのはフッ素の体に対する効果です。歯にいいのは実証済みですが、フッ素は毒です。あまり体内には入れたくありません。同じことはフッ素(テフロン)加工したフライパンにも言えます。テフロンが傷んでくるとフッ素をたくさん体内に入れてしまうので、テフロン鍋は使わないこと!これは健康を意識すれば当たり前のことです。それなのに歯磨きではフッ素をつけてうがいしないでいいのか?これは、矛盾していますが、歯医者に行っている暇はないので、一日1回だけうがい無しで行こうと思います。

    さて、土曜日の夕方は、福岡の飯塚病院から漢方の講演に来ていただきました。私は世話人で司会進行をしました。飯塚は九州の漢方のメッカで漢方診療科が入院病棟をもっています。本格漢方です。学生さん薬剤師さんなど幅広い職種の人に参加いただき、盛会でした。

  • 鍼治療

    当院では鍼(ハリ)治療をしています。腰痛や肩こりはもちろん、めまいや頭痛、生理痛などいろいろな症状に対してハリは有効です。ハリは怖いと思うでしょう。しかし、実際受けてみると、想像よりずっと痛くありません。もちろん無痛ではありませんが、肩こりや腰痛のことを考えればなんてことないレベルです。鍼治療に使う針は極細で、病院で採血や注射をするときに使う注射針の穴に5−10本は通過します。それほど細いのです。

    ハリをあまり宣伝していないのは、通常の診察で忙しいので、あまりハリに時間をかける隙がないからです。開院当初は患者さんもそれほど多くなかったので、ゆっくりハリができたのですが、いまは診察の合間にさっとする程度です。値段も鍼灸院で受けるよりは安くしてありますが、私のとれる時間は鍼灸院に比べるとごく僅かです。それでも、適切なツボに適切なハリを刺すことで治療効果は出てきます。実際はハリを使わなくて指圧でも効果は出ます。

    来週、熊本大学の東洋医学研究会から合宿勉強会をするので鍼治療について講義してほしいとリクエストが有りました。私は漢方の講義はいつもしているので、慣れていますが、ハリの講義はめったにありません。ツボの場所を探すことや気の流れを診察するノウハウは言葉で説明しにくいものです。患者さんに触っているうちにツボの位置はわかってくるし、針を指す場所に自然と手が動いていきます。こういう感覚を学生さんに説明するのは非常に難しいだろうと今から危惧しています。

  • 健康に良い食事してますか?

    皆さん、健康のために食べているものはありますか?私は食事にはいろいろ気をつけていますが、最近特に毎日のように食べているものがいくつかあります。まず、ピクルス。Aプライスに売ってあったピクルス用の酢と米酢を半々に混ぜたものに野菜を一晩つけます。入れるのはきゅうり、玉ねぎ、生姜、ピーマンです。毎日タッパーにめいっぱい作って食べます。特に酢玉ねぎは一世を風靡した健康食材です。ピクルス用の酢を使わなくても普通の酢にはちみつを少々混ぜると美味しくできます。

    もう一つ、毎日食べるのがきのこです。しいたけ、まいたけ、しめじ、えのきなどですが、炒めたり味噌汁に入れたりして、たっぷり食べます。きのこは健康にとてもいい食材です。干ししいたけなどは保存が効くので便利ですが、普通のきのこは冷凍でも保存できます。栄養的には一度冷凍したもののほうが良くなります。

    あとは、毎日肉と魚をできるだけ両方とるようにしています。肉は野菜炒めや豚汁が手軽です。魚はししゃもなどすぐ焼けるものがいいですが、冷凍しめ鯖や鯖の缶詰などぱっと食べられるものが重宝します。飲み物は緑茶を急須いっぱい(500mLくらい)と、抹茶をマグカップに溶かして日に何倍も飲みます。ポリフェノールです。

  • フクロウ型外来のご案内 パート2

    毎日のように高齢者の自動車事故が報道されます。やはり、アクセルとブレーキの踏み間違いが問題です。年をとるとどうしても判断が鈍くなるし、間違いも起こりやすくなります。これからの高齢社会でいくつまで運転を許可するかは社会的にも重要な問題です。しかし、車の方も事故を起こさない工夫が必要です。昔のマニュアル車なら踏み間違いで暴走するということはありません。オートマ車ならではの事故です。最近は、スバルのアイサイト(標準装備)ならこういう事故は起こりませんから、他のメーカーも燃費競争ばかりしていないで、こういう安全装置はオプションではなく標準装備にしてほしいものです。また、センサーの性能が良くてもブレーキの性能が高くないと止まれません。車は豪華さを競うのではなく、安全に走る、止まるの部分にお金をかけてもらいたいですね。

    殺人事件や事故など事件はいくつかありますが、NHKは毎日毎日同じニュースを繰り返して世の中を暗くするのに必死です。よほど他人の不幸に興味あるのでしょう。はっきり言って、こういうニュースは事件当日だけにしてほしいです。当院にもこういうニュースを見て自分や自分の子供、孫のことが心配でたまらなくなったという人が来院されます。不安障害です。まずはニュースを見ないことです。

    ところで、先日フクロウ型(朝起きられないひと)には漢方が効くという話を書きました。今日患者さんに教えてもらったのですが、久留米大学ではフクロウ型外来があるそうです。今予約しても10月にしか取れないそうです。驚きました。当院も同じ治療法を実践しています。あさ起きられないのは本人が怠けているとか、努力が足りないという話ではなく、そういう体質であり、病気です。治療可能な病態です。